2016年 8月19日(金) 赤の広場から裏通りに入り五分ほど歩くと「いかにも」な観光客の姿はめっきりなくなるから不思議だ。少なくとも辺りに団体客は居ない。行き交うのは身軽な旅行者と地元のロシア人。キリル文字を書いたボール紙を掲げ何やら訴えている老若男女が数ブロックごとにちらほら立っている。ものも言わずにただ立って、仲間内で身を寄せ合っているだけにも見える。 (この時は彼らが何を主張しているのかわからなかったが、帰国後たまたま視聴したドキュメンタリー番組によるとロシアには経済危機の煽りを受け、住宅ローンの支払いを銀行側から増額させられたりして返済できなくなった人々が相当数存在するという。僕が目にした彼らもその被害者の一部だったのかもしれない) 続きを読む 2016年 8月19日(金) シベリア鉄道の車内で目覚めるのも今日で最後だ。予定通りなら昼にはモスクワへ着き、今夜のベッドに荷物を下ろし