ソニーは9月10日、同社で初めてESG(環境・社会・ガバナンス)に関する説明会を開催した。 背景にあるのが、5月22日に発表した2018~20年度を対象にした「第3次中期経営計画」だ。経営方針説明会で吉田憲一郎社長は、「経営における危機感、謙虚さ、長期視点の大切さを感じている」と述べ、ESGをはじめとする長期視点の取り組みを重視する意向を示していた。今回のESG説明会では、その具体的な取り組みを明らかにした。 ソニーは、2003年に委員会等設置会社に移行するなど、各社に先駆けてガバナンス改革に取り組んできた。また、2010年には「環境負荷ゼロ」を目指す計画を打ち出し、日本企業として初めて、温室効果ガス削減目標でSBT(科学と整合した目標設定)の認定を受けるなど、環境面でもリーダー企業として知られている。 そんな同社が新たに力を入れるのが、社会面の取り組みだ。 7人に1人が「貧困状態」 注目