東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水をためるために設けられ、現在は使われていない地下の貯水槽で、地下水の放射性物質の濃度が1週間で100倍近く急上昇し、東京電力は中に残っている汚染水が漏れ出した可能性も含めて原因を調べることにしています。 ところが、先月30日の時点ではベータ線という放射線を出す放射性物質の濃度が1リットル当たり87ベクレルだったのが、6日には8100ベクレルと100倍近くに急上昇しました。 この貯水槽には、現在も取り除ききれていない高濃度の汚染水が数トンたまっていますが、防水シートで遮られているため、地下水とは直接触れていないほか、地下水の放射性物質の濃度は汚染水の1000分の1ほどで、東京電力は濃度が急上昇した原因は分からないとしています。そのうえで、汚染水が漏れ出した可能性も含め、周辺の地下水を分析したり貯水槽にたまった汚染水と地下水のデータを比較したりして原因を調