タイラー・スクルザセクさん(右)は父親のパトリックさんが悪夢を見るのを止めようとアプリを開発した/Courtesy of Lauren Hoppenrath (CNN) イラク戦争から帰還した後、何年も恐ろしい悪夢に悩まされていた元米軍兵士の息子が、治療用のアプリを開発した。父の症状はすっかり消え、このアプリを使ったキットは2020年11月に米食品医薬品局(FDA)の認可を受けた。 米軍兵士だったパトリック・スクルザセクさんは06年からイラクへ派遣され、武装勢力の本拠地だったファルージャとラマディの戦場へ燃料を運ぶ車列を指揮した。1年後に帰還して家族との再会を喜んだのもつかの間、夜な夜な恐ろしい悪夢に襲われるようになった。 「目を閉じるのが怖かった」「生々しい夢にのたうち回り、いつも汗まみれで目覚めた」と振り返る。帰還兵に悪夢障害や自殺が多発することは退役軍人省も把握していたが、解決策があ