設定した時間が過ぎると、保存しているデータを自動的に消去するUSBメモリーを富士通研究所(川崎市)が開発した。 患者の病歴や生徒の学業成績など重要なデータを保存しているUSBメモリーの紛失・盗難が後を絶たず、社会問題になっている。個人情報の漏えいを防ぐ新技術として注目されそうだ。 中央演算処理装置(CPU)や時計などの機能を内蔵しており、データを消去する時間を9日先まで分刻みで設定できる。時間が過ぎると、データを無意味なデータで上書きして消す仕組みだ。 接続可能なパソコンを指定でき、指定外のパソコンにつないだ時もデータを消してしまうので、盗まれても重要なデータを読み取られない。容量は2ギガで、うち消去できるのは40メガ分。年内の商品化を目指す。