「ワールドカップのチケットあげます」と称して添付ファイルを開かせるウイルスが出現したと、フィンランドのセキュリティ企業F-Secureが報告している。 このウイルスは「Banwarum」と呼ばれる大量メール送信型ウイルス(「Zasran」「Ranchneg」とも呼ばれる)で、既に同様の亜種が3種類登場している。 このウイルスは自身をパスワード付き添付ファイルとして送信し、そのパスワードはメール内に含まれている。メール本文には次のようなメッセージが書かれている。 「ワールドカップを見に行きたいんでしょう。わたしが誰で、どうしてこんなことをしているのかは聞かないでください。ここにチケットが5枚あります。特別なオンラインバージョンです。印刷して署名してください。添付ファイルのパスワードは○○です。」 このほかにもワールドカップ人気に乗じたウイルスや詐欺メールが出回っており、FIFA(国際サッカー
フィッシングではエンドユーザー側の対策に注意が集まりがちだが、なりすまされるサービス事業者の側にできることはないだろうか? まずメールでの対策から考えてみよう。 金融機関やショッピングサイトなどのサービス事業者になりすましたメールでサービス利用者を本物そっくりの偽サイトへ誘導し、そこからユーザーのID/パスワードやカード情報を盗む「フィッシング(Phishing)」が日本でも増えてきている。 フィッシングで直接的な被害を受けるのはサービスの利用者であり、そのほとんどはコンシューマーだろう。例えば、オンラインバンキングのID/パスワードやクレジットカード情報が盗まれ、それらが悪用されることによって、金銭的な被害を受ける事件が増えている。 しかし同時に、フィッシングでなりすまされたサービス事業者にも、被害を受けた利用者に対するサポートや補償に掛かるコスト、信用やブランドイメージの低下、または不
Bagleワームの新たな亜種を含むスパムメールが、今週2度にわたって大量に送信されていると、セキュリティ対策企業のSophosが述べている。 「Bagle DI-U Trojan」のどちらのバージョンも、ウイルス対策やセキュリティ対策用のソフトを無効にしたり、セキュリティ対策用ウェブサイトへのアクセスを遮断したりして、攻撃者がPCをコントロールできるようにしようとすると、Sophosは米国時間20日付けの声明のなかで語った。 Sophosによると、このトロイの木馬ウイルスを含んだ両方のスパムにはよく似た共通点があり、どちらもメッセージの件名が空白のままで、本文には「新価格("new price")」と書かれており、さらにウイルスを含んだ添付ファイルの名前が「09_price.zip」「price_new.zip」「price2.zip」などとなっているという。 Bagleは2004年1月に
トレンドマイクロは、企業やISP(インターネット・サービス・プロバイダ)を対象にしたスパムメール防止サービス「Trend Micro Network Reputation Services」を10月31日からから開始する。 同サービスは、トレンドマイクロ米国子会社が今年6月に買収した米ケルケアのIPアドレスを評価してスパムメールを防止する技術を採用。電子メールがサーバーに到達する前に、送信元のIPアドレスが信頼できるものかどうかを、既にスパムメールの送信元として登録されている約16億のIPアドレスのデータベースを元に評価する。これによって、スパムメールと判断されたメールを、企業は受信しなくても済む。 データベース上のIPアドレスは、「Trend Micro Threat Analysis Investgator」と呼ばれるトレンドマイクロの専門スタッフが調査し、3重のチェック体制を経て登録
「ウイルス作者やクラッカの目的は,昔は『自己満足』だったが,現在では『金儲け』になっている。組織化された犯罪者集団による金銭目的のインターネット犯罪が急増している。その一つが,“ボットネット”の貸し出し。例えば,スパムを送信する踏み台として,1時間あたり200~300米ドルで貸し出している」——。米MX LogicのCTO(Chief Technology Officer)であるScott Chasin氏は7月13日,インターネットイニシアティブが開いたセミナーにおいて,インターネット・セキュリティの現状を解説した。 Scott Chasin氏は,メールのセキュリティ・ソリューションなどを提供するMX Logicの創立者の一人。セキュリティ・ホール情報をやり取りするメーリング・リスト「Bugtraq」を立ち上げた人物でもある。 ボットネットとは,悪質なプログラムの一種である「ボット」を埋め
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