NTTの企業年金訴訟でNTT側が敗訴し、年金の支給額が減額できないという判決が東京地裁で出た。この影響は大きい。NTTの年金債務は約5兆5000億円、それに対して年金資産は約2兆円しかなく、差し引き3兆5000億円もの積み立て不足があるからだ(*)。判決では「NTT東西は年間1000億円の利益を上げている」というが、その利益の35年分が吹っ飛ぶ額である。他にも、日立が1兆3000億円、松下が1兆2000億円など、巨額の積み立て不足を抱えた企業は多い(2003年現在)。 NTTはこの債務を削減するため、確定給付型の年金を確定拠出型に変更しようとし、労使で合意して(法律で定められる)受給者の2/3の同意も得たにもかかわらず、厚労省に認可されず、訴訟になったものだ。この程度の裁量権も経営にないとなると、正社員のコストは非常に高くなる。NTTの場合は、社員ひとりあたり約2800万円もの隠れ給与を
■制度充実へ問われる球団姿勢 マリナーズと5年、総額9000万ドルの契約を結んだイチロー。大リーグで10年プレーすることになり年金の満額を予約したことになる(13日、シアトル ロイター) 先週末、イチローがマリナーズと新たに来年から5年、総額9000万ドル(推定=約109億8000万円)の契約を結んだ。年平均1800万ドル(約21億9000万円)は現時点で大リーグの年俸ランキング5位に相当。7年連続200安打を射程に収めるイチローなら当然だと、大半の日本人が口にした。大リーグへのますます高まる関心の象徴のようにみえた。 それにしても、こうした金額を支払うことが可能な球団、そして繁栄を共有し牽引(けんいん)する大リーグ組織のすごさ。改めて日本球界との差を考えさせられた。 「そうなんだよ。日本球界とはスケールが違うし、何よりも組織としてのあり方やビジネスへの考え方が異なる。そこを
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