朝青龍の問題は、結局、 「規格外」の人をどう扱うかという哲学 だと思う。 日本の「国技」としての相撲が、 守るべき美学があるのはわかる。 品格をうんぬんする人の気持ちもわかる。 伝統を守ることは尊い。 その一方で、すでにある枠組みから はみ出している人の個性を認めてこそ、 生命力は維持されるのではないか。 ボクの理解する「横綱の品格」とは、 まさに、枠をはみ出そうとする とてつもないエネルギーを御した ところにこそ生まれるのだと思う。 最初から「いい子」だったら、品格うんぬんを そもそも問題にする必要がない。 容易に御すことのできない荒々しさを みがいてこそ、ほれぼれするような 風合いが生まれるのではないか。 残暑で気温が高いのだろうが、 どうも風邪気味で、 時折寒く感じていた。 だからこそ、身体を動かしたかった。 NHKの収録の昼休み、 正面玄関から出て代々木公園を 歩いた。 わずかな時