秋元哲（２７＝埼玉）がカド４コースから豪快なまくりを決めて今年初Ｖを飾った。進入は５号艇の中嶋誠一郎がピット離れで遅れ、６号艇の宮武英司と５、６コースが入れ替わった。秋元はカドからコンマ０６のトップスタートを決めると、３コースの長田頼宗の抵抗を振り切りまくり切った。２着には秋元の外から切り込んだ宮武が入着。３着は長田で、３連単は８万円弱の波乱の決着となった。 人気の１号艇瓜生正義はスタートを踏み込み切れず６着に沈んだ。

松井賢治（３７＝兵庫）が強力パワーで初日連勝を飾った。６Ｒは先行する竹上真司（４８＝岡山）をじわじわ追い詰め、逆転勝利。後半１１Ｒはイン快勝だった。「伸び型。全速なら伸びる」と好感触。１３号機は複勝率２７・２％だが、現状の動きはトップクラスだ。２日目の出番は４Ｒ５枠と、１０Ｒ３枠。連勝を伸ばせるか。

執念の勝利だった。河村了（３２＝愛知）は、６号艇で挑んだ予選ラストの８Ｒはシビアに２コースまで動き、１周１Ｍを鋭く差して快勝。着順差で鎌田義を上回り、優勝戦の１号艇を手にした。 昨年４月の丸亀で左足を開放骨折し、実戦復帰までに約８カ月間を費やした。完全復活アピールへ、地元で最高の舞台が整い「何としても優勝したい。特に行き足が気に入っている。スタートも大丈夫です」と言葉に力を込めた。

市橋卓士（３６＝徳島）が、４日目１２Ｒでインから逃げて通算１０００勝を達成した。 デビューは００年５月の鳴門。初勝利は００年７月の若松一般戦。プロ１６年目での快挙に「達成して良かったです」と素直に喜んだ。レース後には気温６度と凍えるような寒さの中、他の選手たちに抱えられて水神祭を行った。

女子トップレーサーの益春菜（２９＝川口）が、準々決勝１１Ｒで１着をもぎ取った。４枠からトップスタートを決めると、早めに２番手へ進出。残り２周で先頭を奪い、そのまま押し切った。「勝ててびっくり。スタートを切れたのが大きい。雨の自信になりました」。試走で滑ったため「滑らないようにコースを考えて走った」と振り返る。準決１１Ｒは３枠から再度の速攻を狙う。

西川昌希（２５＝三重）が前節三国で完全Ｖと勢いをつけて乗り込んできた。 「完全Ｖは初めてだけど、たまたま流れが良かっただけです」とそっけない。それでも「いいエンジンを引いたので勢いを持続できたらいいですね」と意欲もみせる。初日は２Ｒ１枠の出番。連勝継続へいつも通り気迫のレースをみせる。

関根彰人（３２＝埼玉）が初日５Ｒで５コースから豪快にまくって白星発進を決めた。 「足は前検から感じが良かったんですが、伸びを中心に、かなりいいですね」と、ニコニコ顔。１５号機は前節に宮崎奨が優出（６着）した好調エンジンで、その勢いは今節も続いている感じだ。２日目は４、９Ｒの２回乗り。 「あとはスタートに集中して」さらなるポイントアップを目指す。

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日刊スポーツ杯は譲れない。本社制定年間三賞で殊勲賞受賞が決まっている青山周平（３１＝船橋）が、優勝へ闘志を高めている。「優勝して受賞に花を添えたいですね」。３日目１２Ｒは８枠から最後方スタート。６着に押し上げるのが精いっぱいだったが、悲観はしていない。「スタートで展開をつくれないと厳しい。準決はスタートを頑張ります」と前を向く。「滑りもあった」と振り返り、キャブ調整などで解消を図る。４日目１２Ｒも８枠。日刊ＭＶＰの底力を見せたいところだ。

烏野賢太（４８＝徳島）は前検こそ表情を曇らせていたが、レース本番には整調。初日２着２本とまとめるあたりはさすがだ。「前検からは上向いているよ。ペラ調整をやって回りやすくなったね」とにやり。調整能力の高さを存分に感じさせた。臨戦態勢を整えた烏野が、２日目こそ初白星に意欲を燃やす。

昨年暮れのグランプリを単騎戦で制した浅井康太（３１＝三重）が今年２戦目を迎える。「グランプリを勝った者が王者といわれてますけど、王者とは武田さん（豊樹）や村上さん（義弘）のような実績者でないと資格はありません。僕はこれまでのような走りをするだけ。初戦を走った印象？　深谷君（知広）が戻っていることが分かったこと。今回も自然体でいきますよ」。まずは深谷がいない特選１２Ｒは、自力で突破する構えだ。

昨年１２月の広島レインボーカップＡ級ファイナルで１着を取ってＳ級特昇した畑段嵐士（２５＝京都）が、Ｓ級３戦目で初めてのＧ３に挑む。「前回は決勝には乗れましたが、まだ２戦（６走）して１着がないんですよ。なんとか１着を取りたい」と話した。Ｇ３の期待枠、１Ｒの１番車に指名された。「それなら余計に頑張らないとだめですね。とにかく勝ち上がって、なんとか村上（義弘）さんに貢献する走りがしたい」。まずは１勝して波に乗ることができるか。

昨年暮れのＧ２ヤンググランプリ（ＹＧＰ）を制した野口大誠（２６＝熊本）が１予ラストの９Ｒに登場する。「（ＹＧＰは）展開がはまった感じです。Ｇ２を勝ったといっても今回の記念とは別物だと思っています。展開に左右される走りではなく、１戦１戦勝負して、さらに上を目指したい」と年末を振り返りながら、今年の抱負を口にした。新年初戦の久留米Ｆ１も優勝と乗っている。注目だ。

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日高逸子（５４＝福岡）が、西村拓也、渡辺浩司の豪華な追加配分組に目を丸くした。 「もう、今節は追加でいい人が来たから困りますね」とおどけた。自身が手にしたエンジンは複勝率２４・６％の平凡機。「前節の丸亀もボートと足して５０％ですよ～。まあ、減量します」と笑い、不利な状況にも明るく、ポジティブ感満載だった。

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４Ｒで渡辺千晴（２５＝広島）、喜井つかさ（２６＝岡山）、土屋実沙希（２６＝静岡）、宮地佐季（２３＝広島）の４選手が集団フライング。中でも渡辺はコンマ０５、喜井はコンマ０９のスリットオーバーで即日帰郷の処分となった。

美人ボートレーサーの守屋美穂（２７＝岡山）が、今井美亜（２５＝福井）と大阪市の舟券場外発売所ボートピア梅田でトークショーを行った。守屋は昨年９月１５日に、同じくボートレーサーの夫・山口達也との第１子を出産。育児のため休養しているが、今回は出産後、初めて公の場に姿を見せた。 少し痩せた印象を受けたが「子育ては大変ですけど、子供の笑顔に癒やされてます」とにっこり。現在は育児にいそしみながら、レーサー復帰の思いも熱く語った。「暖かくなってから復帰できるようにしたいですね」。春の４、５月あたりには、水面で守屋の勇姿が見られそうだ。

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今泉友吾が約７カ月ぶりに地元平和島に参戦する。 昨年６月２２日に整備不良によるレース中の失速で即刻帰郷、１４年に地元スター候補だった平和島のあっせんから外されていた。「久しぶり」と声をかけると「走り慣れた地元ですから不安はありません」と快活な笑顔が返ってきた。３３号機は実績のない凡機で前検の感触も良くはなかったが、「しっかり仕上げて頑張りたい」ときっぱり。地元ファンを楽しませてくれそうだ。

筒井裕哉が、大本命の天田裕輝を不発にする気迫の逃げで昨年１２月千葉以来の決勝進出を決めた。 「ずっと天田君にやられていたし、今日も同じ展開だったので。でもバンクの特性でしょう。バンクを生かした先行ができた」と笑った。フレーム効果もあった。今開催は以前の軽い自転車に戻した。「せっかく年末に２台も作ったけど、点数も１００点近くまで落ちたから。今は倉庫の奥」と筒井節で笑わせた。決勝は「（北勢を）すんなり駆けさせたら…。まあ、多くは語りませんけどね」と思案顔。２台分の自転車代を稼ぐために、秘策を練るつもりだ。

荒井輝年は昨年１２月以来、約２カ月ぶりに当地に参戦する。 開口一番、「江戸川は地元の児島より好きかも」と話したが、これまで江戸川で２１回優出、６回優勝の数字を見ればそれも納得だ。「最近はペラが当たっている」。その言葉通り、前節常滑は４日間開催で節間４勝を挙げた。３節前の徳山は９戦して７勝と「ピンラッシュ」が続く。タッグを組む４５号機も前節、野添貴裕が優出（４着）した好調エンジン。６、１１Ｒの２回乗りはともに舟券のキーマンとなりそうだ。

村松修二が多摩川初出場ながら、ここまで好センスなレースを見せている。 今期勝率は６点に迫る勢いで、着実に力を付けてきた。「同期（１１４期）に負けたくない選手が４人いるんですよ。松尾拓、中村桃佳は優勝しているし、（１月平和島で優出の）羽野直也。あと西野雄貴もパンチ力があるんです」。ライバルたちに追いつけ追い越せで、ここまで成長してきた。「あっと言われるレースをしたいです」。４日目も楽しみな存在だ。

３Ｒの１回走りをイン逃げで勝利した佐藤翼が、２日目後半から連勝とした。 「スタートを放ったけど追いつきました。いい人には伸びで分が悪いけど、出足や回り足が良くてレースしやすい」と実戦向きに仕上げた。準優ノルマは３点で惨敗はできない。５Ｒの１回乗りはきっちり展開を突いて連突入を狙う。