横沢剛治(38=静岡)が連勝を決めた。3Rは2M差しで丹下将との首位争いを制した。9Rはインから仕掛けこそ慎重だったが、1Mまでに伸び返して押し切った。「ターンでこわごわ乗っている」。2日目は11R1回乗り。調整を合わせて、連勝を伸ばしたいところだ。
この日の3連単最高配当は2Rの渡部哲男(36=愛媛)の頭。 「切れ目から」とフリーの位置取りでレースに臨んだ渡部は逃げる根田空史-渡辺晴智の3番手に切り替え最終4角を回った。 ところが、番手絶好だった渡辺がゴール寸前で菅田壱道と絡んで落車。外を踏んでいた渡部に望外の1着が転がり込んできた。 好配の立役者となった渡部は「落車がなくても2着はあったと思う。珍しく鼻が利いていい位置が回れましたね」と振り返った。 2予6Rは九州3番手からレースを進める。地元戦に張り切る吉本卓仁の頑張り次第で準決入りが見えてくる。
G1初出場の吉沢純平(30=茨城)が、1予8Rを番手まくりで制して特別競輪での初勝利を挙げた。 本人は「今日は展開なので」と、番手まくりでの勝利を複雑そうに振り返っていた。最終ホーム手前から三谷竜生-松岡健介を豪快にカマすとみられたが、松岡のけん制を避けた勢いで三谷後位に降りてしまい、後ろの木暮安由は大バックを踏まされてしまった。 「後ろに迷惑をかけてしまいました。松岡さんのけん制で勢いが殺されたので、立て直そうと思って…。三谷君も踏み直してきたので、番手から出るのもきつかったです」。吉沢にとってはほろ苦い初勝利になってしまった。
開幕レースは伏兵の飯野祐太(31=福島)が先行逃げ切りで制した。 打鐘すぎに前団に飛び出すと、すんなり一本棒のまま先制。直線も力強く踏み直して押し切った。「初手で中団が取れたのも大きかったし、打鐘であまり足を使わなかったのも大きかった。このバンクは前が残るし、走っていても丸い感じがしました」とバンク特性を分析していた。 今年は平原康多のような自在性も兼ね備えるつもり。2予以降、必殺の自在戦が飛び出すか。
ベテランの松尾美和子(55=長崎)が、初日2着2本と好発進を決めた。「珍しくペラ調整がうまくいきました。かかってくれて押す感じが出てきたし、全部の足が上向き」と大幅な上積みに成功した。「ここからいつも足を崩しちゃうから、今回は調整を頑張ります」。現状を維持できたら舟券に絡む可能性は十分ある。
【海老ちゃんの厳選2本】 ◆12R 初日の走路温度は8Rの29度が最高だった。全レースが角度のある10メートルオープンで行われて、スタート位置の遠い8枠の選手は苦戦を強いられた。勝ったのは8Rの中村雅ただ1人だけ。一番暖かくて追いが利きにくい走路を克服したのは高く評価していい。2日目は走路が冷え込む最終レースになるので追いやすくなる。さばき巧者が実力を発揮して連勝発進する。初日スタートが切れた岩田は、逃げると一発がある。初日後にヘッドを交換する松尾は動き一変が見込める。(8)(2)、(8)(7)の2点勝負。 ◆11R 初日12Rの浦田は序盤で展開を悪くしたのが敗因だ。後方から追い上げて、勝った西原に肉薄した動きは負けて強しだった。マシンの状態はいい。機力を前面に押し出して、鋭いイン切り込みをさく裂させてさばき切る。(8)(7)、(8)(2)、(8)(3)の3点。
赤坂俊輔が追い込まれた。 相棒の23号機に手応えがなく、2日目までの成績は4着2本に5着と惨敗している。「いろいろやっているけど、こんなに出てないのは久々。力がない」と調整に苦しんでいた。予選突破に向けてあとがない。3日目5Rのイン戦は意地でも勝ちにいく。
【大野義孝のオレに任せろ】 初日は良走路(走路温度16~29度、気温12~15度)で争われた。8枠から勝利したのは中村雅人ただ1人。1番時計は9Rに出走した鈴木圭一郎の3秒379。2日目は全レースで予選が行われる。11Rで「オレに任せろ」の大野義孝は、その鈴木圭のパワー駆けに期待する。 ◆11R 鈴木圭一郎のパワー駆けが魅力だ。SGは8度目の出場。昨年はオートレースグランプリと初出場の日本選手権でSG連続優出(ともに4着)を果たした。今大会はそれ以上の力を蓄えている。 今大会の最終日は、デビューして21歳2カ月14日目。ここで優勝するとSG最年少Vとデビュー最短SGVの新記録が誕生する。今大会は気持ちの持ち方を変えてチャレンジしている。「去年までのSGは準決ぐらいで意識してしまったし、スーパースターは初日からプレッシャーがありました。今大会はSGと思わずに1戦1戦を走りたい」と気負いはない
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