予選９Ｒは大矢崇弘（２５＝東京）が先行逃げ切りで２分戦を制した。関東結束でライン４車。「足を使っても前に出ようと思った」と、赤板６番手から上昇。武藤貴志が合わせて踏み上げたが「余裕があった」と打鐘で先行態勢。最終ホーム一列棒状をキープしたまま逃げ切った。準決１０Ｒも関東４車結束。「先行勝負」で３場所ぶりの決勝切符だ。

江夏満（３５＝福岡）が３日目連勝で、得点率でトップに立った。１０Ｒは林祐介に差しを許してバックで先行されたが、２Ｍで小回りして逆転した。「スタートが決まって安心してしまった」と苦笑いしながらも、「道中は回転の上がりが良くて、ターンの感じも良かった」と足には納得していた。

１０９期でＡ級２班に特昇した酒井拳蔵（２０＝大阪）が、予選３Ｒで打鐘一気の仕掛けで押し切り、デビュー１０連勝を飾った。 「一気に出切れて途中ペースをつかみながら、最後はしっかりと踏めたので、内容も満足です」と充実した表情で話した。 準決５Ｒは１０５期の卒業チャンプ伊早坂駿一、来期Ｓ級昇格が濃厚な宗崎世連ら自力ライバルも強力だ。「後ろに先輩（山本巨樹）が付くので思い切って仕掛けたい」と気合を入れた。注目の一戦だ。

石野貴之（３４＝大阪）は２日目までオール２連対の活躍だったが、３日目は５着に敗れた。 「ずっと普通はあると思っていたけど、出ていない。バックで伸びられていたし、回ってからも良くなかった」と厳しい表情。得点率は２位タイで、予選トップ通過も狙える位置だが、エンジンの仕上がりはもうひとつ。どこまで立て直せるか、整備手腕に期待がかかる。

山口剛（３３＝広島）が無傷の７連勝で完全に独走状態を築いている。 ５Ｒは仕掛けで遅れながら、豪快なまくり差し。後半１０Ｒは手堅く差し切った。 「サイドのかかり、舟の向き、ターン出口の押しは大丈夫。行き足に関してはコンディションに合わせて微調整するくらいですね」と、余裕の笑みを浮かべた。 ５日目の８、１２Ｒを勝って、完全Ｖに王手をかけるか。

岡田泰地（２４＝栃木）が初日特選１０Ｒをまくりで制し、上々のスタートを切った。仕上がりもレース勘も問題なしだ。 中団のもつれを見極め、逃げる三浦翔大を２角まくりで一蹴。検車場に戻ると「練習の成果。強い人ばかりの特選で勝てたのは価値がある」と胸を張った。あっせんが止まった７月に乗り込んだ成果を見せた。準決８Ｒは南関勢が相手の２分戦で「外からでも内からでも、しっかり出切りたい」と自信を持って挑む。

下條雄太郎（３０＝長崎）が初日１２Ｒの１枠にシードされた。 引いたエンジンは複勝率２０％台の１９号機だが、前検の感触はまずまず「ペラは少したたいた。悪くはなかったですよ。しっかり調整を合わせていきます」。長崎の新エースは初日の２走に向けて張り切っていた。

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平成２８年８月８日、安倍総理は、総理大臣官邸で「『世界津波の日』高校生サミットin黒潮」関係者による表敬を受けました。

吉川元浩（４３＝兵庫）が初日１２Ｒの記者選抜戦１号艇を抽選でゲットした。 前走の大村一般戦では１１連勝でパーフェクトＶ。勢いのまま地元戦に臨むが「大村はだんだん仕上がった感じ。勢いに乗ればポンポンいけるからね。落ち着いたところで、いいところですよ。引っ越したいぐらい」と、ジョークが飛び出した。 肝心のエンジンだが４３・２％を誇る３６号機を駆る。「起こしは少し重たさはあるけど、走りだせば悪くない。問題ないでしょう」と手応えはありそう。開幕ダッシュでさらに勢いを加速させたい。

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羽野直也（２１＝福岡）が４日目から追加参戦。前回７月の当地戦は５コースから豪快にまくってデビュー初優勝を飾っている。「試運転は単独で比較はできなかったけど、伸びはまずまず。出足や起こしは重かった」ながら、今年１０節目の芦屋なら調整は知り尽くしている。持ち味の自力攻勢で存在感を見せつける。

７Ｒで赤板後先行の久米康平（２４＝徳島）が３着に逃げ粘った。同型にレースをさせず、展開を一本棒にした久米は「早めに出たといっても、本当に踏んだのは１センターから。バックからの掛かりは良かったと思います」と満足そうに振り返った。愛弟子・小川真太郎の活躍も刺激になっている。「今期の点数じゃ（小川に）負けてますからね。自分も頑張らないと」と発奮している。競走得点アップのためにも、準決は踏ん張りどころだ。

初日１２Ｒのドリーム戦に、１号艇で登場する白井英治（３９＝山口）がまずまずの感触だ。３４号機の特徴が出足型だと聞くと「それならまずは出足重視で」とエンジンに合わせて柔軟に調整を行う予定だ。

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福島の桃は今が旬です。生産者の努力と、出荷前の徹底したモニタリング検査により、桃をはじめとする福島県の農産物は安全基準をクリアしていますが、今もまだ風評の影響が残っています。風評を払拭するために取り組んでいる福島県の農産物の現状について、復興庁統括官の小糸正樹さんに話を聞きます。聞き手はフリーアナウンサーの関谷亜矢子さん。ぜひご覧ください。 （BS日テレ 平成28年8月6日放送）

海野ゆかり（４２＝広島）が１２年ぶりに女王奪還！　１２Ｒで優勝戦が行われ、海野がインから押し切った。この優勝で賞金を加算し、年末のＧ１クイーンズクライマックス（平和島）の出場を当確とした。２着は小野生奈、３着は田口節子が逆転で入った。 最後の最後までスタートが切れていた。海野ゆかりはインから今節、６度目となるコンマ０台で踏み込んだ。２コースの今井美亜がツケマイに出たが、それを受け止めるだけの余裕があった。なぜなら、「私だったら（ツケマイに）行きたいから」。若いころから攻めてレースをつくってきた自負がある。チャレンジャー精神でぶつかって来た相手の手の内は掌握済みだった。１Ｍを冷静に先マイして勝負を決めた。ゴールの瞬間は「肩が外れるかと思った」と笑うほど、力強く右の拳を突き上げ、女王奪還の喜びを表現した。 １４年１２月の出力低減エンジンの導入以降、スランプに陥っていた。１４年は１１優出５優勝に

佐藤博亮が準優１１Ｒで冷静に展開をとらえて２着に入り、６月蒲郡以来、通算３回目の優出を決めた。 レース後は「４（枠）ならありますね」と初優勝へ言葉も弾んだ。行き足はいい。その上でスタート力が生かせる４号艇も魅力。勝つ戦法は、と問われ「スタートして左にハンドルを切る（笑い）」。締めまくりの展開を望んだ。大場敏次第で４カドになるかは流動的だが「今までの優出で一番チャンス」。初Ｖ展開の願いはかなうか。

今井美亜はＦ２ながらコンマ０９の踏み込みでツケマイを敢行した。 インの海野ゆかりに阻まれて５着に終わったが、見せ場はつくった。「スタートは全速で行けました。１Ｍのツケマイは自然に体が動きました。Ｆ２の身で上出来だとは思うけど優勝戦に乗った以上は勝ちたかった。でも今節は収穫も多かったです」とさわやかな表情でレースを振り返った。

松浦努が、２日目４Ｒでイン逃げ。１１Ｒで２コースまくりを決めて連勝。 初日から無傷の３連勝となった。「びっくりです。そんなに１着がない僕が３連勝なんて、めったにないですよ」と終始ご機嫌で話した。エンジンの方は「チルトをマイナスに下げて、こっちの方がターン回りはいい。乗りやすくて握っていけるし、押してくれる」とレース足に手応えをつかむ。どこまで連勝を伸ばすか、３日目も走りに注目だ。

為田学が追い風を味方にして好調だ。 近況は３場所続けて予選１着。「目標が頑張ってくれたおかげ」と照れ笑いするが、切れ味が戻ってきたのは間違いない。昨年の夏場は呼吸器系の疾患で低迷したが、松本市美鈴湖の新バンクが復調を後押しした。「バンクができていい練習ができている。直前は武田（豊樹）君が芦沢（大輔）たちを連れて合宿に来た。一緒にもがいてすげえスピードだった」と、かつてＧ１戦線で戦った緊張感を思い起こした。「いい流れを大事にしたい」と、特選１０Ｒは久木原洋に肉薄する。

◆オールスター・アラカルト（４） 前回に続き、決勝のレース傾向を過去１０回のデータから分析した。 ▼近年まくり優勢　決まり手は１着が逃げ２回、差し３回、まくり５回。差した選手３人は、いずれも最終ホームを番手で通過していた。つまり先手ライン、まくったラインは互角の争い。ただ、まくりが最近３年連続で決まっている。２着は逃げ、差し１回ずつ、マーク（同じラインの選手でワンツー）８回。筋違いの決着は望みづらい。 ▼４番車が狙い目　車番別の成績を見ると、一般的には軽視されがちな４番車が、トップの３勝を挙げている。車券に貢献すること６回を数え、１４年まで４年連続（２勝、２着１回、３着１回）と勢いがあった。５番車と７番車は２勝する一方で２、３着が少なく、一発屋のムードを漂わす。逆に３番車は０勝、２着１回とはいえ３着５回が光り、３連単のヒモ狙いに最適。１番車と２番車の苦戦も目立ち、８番車には全く出番がない。

【帰ってきた山口国男ガイダンスコーナー】（２） ＜打倒・中野浩一を目指して＞ 選手を引退して、１５年になります。現役の頃は、中野浩一君の全盛期と重なっていました。グランプリと特別競輪（現Ｇ１）で優勝１２回、世界選手権１０連覇の強敵ですからね。とにかく勝てなかった。何度も悔しい思いをしたけど、特に忘れられないのは、１９８０年の松戸記念（現Ｇ３）の決勝。中野君が優勝して、年間賞金がプロスポーツ選手初の１億円に届いたレースです。 この開催の出場メンバー全員を見たら、中野君の実力が飛び抜けていましたね。競輪界は、どうしても中野君に１億円を達成してもらいたかったんでしょう（笑い）。あのころは、全てが中野君を中心に回っていたんですよ。 中野君は期待通りに決勝へ進みました。６着で１億円を超えることになっていましたが、みなさん、やはり優勝で達成してほしかったでしょうね。ところが、決勝メンバー９人のうち西日

中村由香里（３５＝東京）はガ予２・２Ｒ、鐘４角先行で押し切った。 初日はまくりで１着を決めながら、「新人の動きを見過ぎて仕掛けが少し遅れた。次は気持ち良く決めたい」と反省を口にしていた。「自分がデビューしたころに比べて着実にレベルは上がっている。今はそれを意識しながらやっている。２日目は落ち着いて仕掛けられたし、理想的な走りができた」と満足げだった。決勝も迷いなく主導権を奪って完全Ｖを目指す。