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矢口啓一郎（３６＝群馬）が特選から連勝で今年初Ｖへリーチをかけた。 超高回転のまくりを連発中だ。特選は上がり１０秒７でまくり、準決も後方からひとまくり。「こんなに車が出るなんて驚き」と目を丸くしたが、「後方になっている内容は駄目」と気を引き締めた。決勝１１Ｒは神山拓弥をガード役にして、絶好調の山中秀将や、４年後の東京五輪を目指す河端朋之に立ち向かう。「神山君がいて心強い。ここで勝てれば、もっと自信になる。勝ちたい」ときっぱり。超細切れ戦で猛ダッシュを繰り出す。

１２Ｒで優勝戦が行われ、鶴本崇文（３１＝大阪）が地元初優勝を飾った。 進入は３対３の枠なり。イン山本兼士は１Ｍの先マイが大きく流れた。鶴本は４カドから最内を差すと、バックで一気に伸び切った。通算６回目の優勝だが、住之江では初めてだった。「優勝したけど、本当はすっきり勝ちたかった。（５日目の）準優を逃げて、優勝も…。でも、いい経験になりました」。ほっとした様子だった。今回の「東京・大阪・福岡三都市対抗戦」は団体戦、個人戦とも大阪支部が優勝した。

五反田忍（４２＝大阪）が連勝で予選突破を果たした。１Ｒで豪快にまくると、６Ｒでもまくり差しを決めた。 「試運転では出足が良かったけど、レースでは行き足も良かった」と笑顔で振り返った。準優は１１Ｒの４枠から。優出を十分に狙える機力だ。

喜井つかさ（２６＝岡山）が気配アップに成功した。初日は５着と開幕ダッシュに失敗したが、２日目５Ｒは手堅く２着をキープ。続く９Ｒをインから逃げ切り「ギアケースを調整し、初日とは別物になりました」と満面の笑み。「しっかりかかるし、回り足が上向いた。乗り心地も良くなった」と手応えは十分。３日目も軽快なレースを生かして大暴れを誓う。

小橋秀幸（３７＝青森）が連勝で準決進出だ。２予７Ｒは佐藤和也の先行に乗って直線一気に抜け出した。「いい追加になりました」とホームバンクで快走連発。準決１１Ｒは激戦区だが、斎藤登志信の前で総力戦だ。別線が前団でもつれれば、狙いすました、まくりで３連勝も夢ではない。

池田浩二（３８＝愛知）が、４走オール２連対で得点率トップに立った。 １０Ｒ、イン先マイの田中信一郎を最後まで猛追して２着に入った。パワー比較では上位の一角に映るが、「まだ合っていない。合えば普通はあるかな」。 ４日目は４、５枠の２走。トップ死守へ、俊敏なターンを繰り出す。

鶴田勇雄（２７＝福岡）が予選ラスト２走を１、２着の２連対にまとめてオール３連対をキープ。予選３位で準優の１号艇をゲットした。 「エンジンさまさまです。バランス型ですがしっかりターンもできるし押してくれます。スタートは慎重ですが、しっかり行きたいですね」と、上位級に仕上がった機力に胸を張った。準優１０Ｒの１号艇はインからパワーを味方に押し切って、優出一番乗りを決める。

大野芳顕（３１＝福岡）が準優勝負に奮起する。 ここまで４戦２勝。３日目７Ｒは３着だったが、「安定板が外れてもそのまま行ってみた。そしたら、ペラが少し合ってなかったですね」と振り返る。「調整のゾーンは広いし、エンジン自体にパワーを感じる」と複勝率４０・３％の１１号機はいい手応えだ。３日目を終えて、得点率は７・００の１０位タイ。準優想定ボーダーを７・００とみれば２走１４点が欲しい。「ペラは調整して、あとはやっても外周りくらい」。４日目は６、１２Ｒでともに上位着順をゲットし、予選突破を狙う。

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波風巧者として知られる是沢孝宏（３１＝滋賀）が、「今節、荒れませんか？」と天気予報を気にかけた。 その理由は「実は前回の戸田で優出（２月、４着）した時は、結構な荒れ水面だったんです。戸田は苦手意識があるので」と明かした。今後、雨予報はあるものの、風は比較的穏やか。「あかん、補正が利かへんわ」と天気の後押しは望めず、自虐的に笑わせた。

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佐藤和也が地元勢の白星一番乗りだ。 最終ホームで近畿勢と南関勢が前団でやり合うのを見て中団で待機。「あのタイミングならどうなってもまくれると思った」。１センターから踏み出すと、番手で自力型の山崎将幸も離れる猛ダッシュ。それでも「出足はいいが、力が入りすぎて最終３角からはペダルを回せていない」と、上がりタイム１１秒４のまくりに反省しきりだ。２予８Ｒは細切れ戦で地元同士の小橋秀幸に前を託された。徹底先行が不在のメンバー構成。前団がもつれれば、まくり一発で地元ワンツーを狙える。

大ベテラン健在！　５１歳の鈴木誠が快勝発進だ。 １予３Ｒは目標の山本健也が赤板で神田龍の仕掛けに合わせて踏み出すと、３車並走の真ん中に包まれた。「踏むコースがなくて」と山本から離れて後方に。それでも「絶対に有賀（高士）が追い上げると思っていた」と、有賀を追走して、打鐘４角で山本と見事に合体してゴール前差し切った。昨年２月の練習中に落車。左手首を粉砕骨折から見事に再起した。激戦の２予８Ｒは前を託した和田真－和田健の和田コンビの一撃を追走して準決切符だ。

１１２期の井上尚悟は今節が江戸川初参戦。「いろいろ（大阪支部の先輩方に）聞いては来たんですが…」。 前検はタイム測定だけ、初日が安定板、２日目は安定板＆２周戦と連日の波水面には「江戸川の洗礼を受けてます」と難水面を体感し苦笑い。しかし、ここまで６着はなく３着２本は大したもの。「ペラも止める方向でたたいて２日目の方が感じはいい。調整に反応あるからエンジンも悪くない」ときっぱり。３日目２Ｒは２号艇。ここらで当地初勝利といきたい。

地元の蜷川哲平が１１Ｒでエース機の小林享を競り落として３着、「（足は）そんなに変わらない感じでしたよ」と笑顔がこぼれた。 蜷川の２７号機は前節最終日に転覆、大幅な中間整備が行われた。実は使われた部品が３月ＳＧクラシックで優勝した２８号機、つまり前世代のエース機のもの。「それがなじんできたんでしょうね」とパワーアップを説明した。上位級に仕上がったバランスがいい足で、蜷川が予選突破へ攻める。

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