12R優勝戦は、1号艇松村敏(33=福岡)が人気に応え、インから堂々と押し切った。 今村暢孝が前付けに動くが、松村がインを死守。コンマ10の好スタートを決めると、悠々と回って決着をつけた。2着に今村、3着に堤昇が続いた。 松村は「スタートは行きました。1Mを回った後に安心できました。ペラ調整で乗り心地も来ていました」と大勢のファンの前で振り返った。それでも、インタビュー後にピットに戻る際には、「あー、やっとゆっくり眠れます」と思わず漏らした。
山下和彦(47=広島)がオール3連対の活躍で予選をトップ通過。優勝戦の1号艇を手にした。 「特にいいところはないけど、全体的に悪くないよ。中堅上位はある」と仕上がりに満足感を口にする。「最終日は雨が降りそうだし、気象条件に応じてしっかり調整をしたい」と気持ちを引き締める。今年2回目の優勝を目指し、インから気迫の走りを披露する。
湯川浩司(37=大阪)が得点率トップに立った。 直前の大村G1優勝戦でフライングを切った影響もあり、平均スタートタイミングこそ、コンマ23と慎重だが、5戦4勝、2着1回。パワーとテクニックの違いをいかんなく見せている。「行き足、回ってからの押しはいい」。 4日目はトップ通過をかけ、9R4枠、12R1枠で登場する。
後藤正宗(39=静岡)が得点率でトップに立った。3日目12Rでは、イン中沢和志を相手に4コースから差し切った。 「起こし、かかりが良くなった。伸びは盛本選手が上だが、自分もバックの足は良かった」と、機力はトップ級を誇る。4日目の3R6枠、11R2枠の2走で好走して首位キープを狙う。
神頼みの効果は? 佐藤壮(25=千葉)が不振脱出へあの手この手を打って参戦する。 2場所前に決勝で2着失格、前場所は落車。戦歴が大いに乱れたが、心機一転とばかりに目がぎらぎら。「厄払いに行ってきた。知り合いに聞いて神奈川の寒川神社へ。御利益があるといいな」。幸い、体調は問題なく、練習も十分。予選6Rで徹底先行の大関祐也に食い下がって流れを変えてみせる。
春とともに流れを引き寄せた。荻原尚人が2月岐阜に続く、5場所ぶり今年2度目の決勝切符を手にした。 準決10Rは逃げた坂本周作の番手という絶好の展開。山田久徳にまくられはしたが「頑張ってくれたのでギリギリまで前に踏むのを待ちました。たまにはいい思いをしてもいいですよね。このままだとA級に落ちちゃうから」と白い歯を見せた。競走得点は100点を切ったが、予選は小野大介を連れて上がり11秒2の快速まくりを放つなど復調ムード。最高の目標を得た決勝でV差しを狙う。
丸野一樹が前節宮島に続き、ルーキーシリーズ連続優出を決めた。準優12Rを何とか逃げ切り「緊張した。(フライング)1本持ちなので」と安堵(あんど)した。 優勝戦は初日選抜戦で快勝した2号艇。これには「冷静に」を繰り返した。「たまに熱くなるときもあるけど冷静(なタイプ)。客観的に、もう1人の自分を持っていれば2コースはチャンス」と分析する。優出17回目は最多。両サイドに伸びられても、場数と己を知る柔軟性で勝機を探る。
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