鈴木奈央（２１＝静岡）が初日の鬱憤（うっぷん）を晴らすかのような鮮やかなまくりで予２・１Ｒを快勝した。 ホームから仕掛けた宮地寧々のその上をすかざすまくり切り、スピードの違いを見せつけた。「初日は自分でもびっくりするくらい体が動かなかった。その後、睡眠時間を調整して時差を戻していった。まずは修正できて良かった。問題は決勝ですね」と同じナショナルチームの太田りゆとの対戦に照準を合わせていた。

中西叶美（２１＝愛知）が久々に決勝進出を果たした。「年末の武雄ミッドナイトも２、２着で決勝に乗れたし、私はミッドナイトに合っているのかも」とはにかんだ笑顔を見せる。 今回のミッドでも初日は３番手から野口のぞみに続いて２着を確保。「足よりも展開が良かった。でも、落ち着いて踏めたので自信になった」と胸を張る。バック本数も５本ありタテ足も兼備している。「これから何でもできる選手を目指す」と前を向いた。

準優１１Ｒは細川裕子（３６＝愛知）が３コースからまくり差しを決めて１着。 「出足関係は抜群ですよ。回ってから中村（桃佳）選手より強かった。伸びも下がることはないので十分です」と機力は納得の仕上がり。優勝戦も３コースから果敢に攻めて今年初Ｖを狙う。

地元の北村征嗣（３８＝大阪）が連勝をマークした。８Ｒは２コース差し。メイン１２Ｒはインからコンマ１０を決め、逃げ完勝した。　「違和感がある。調整が全然合っていない」と不満を口にしたが、７０号機は動き軽快。２日目の出番は８Ｒ３枠１回走り。３連勝なるか注目。

渡辺俊介（３１＝愛知）が連勝発進を決めた。２Ｒで２コースから差し切ると、１０Ｒでは妻鳥晋也との接戦を制した。 ただ１０Ｒでは道中、妻鳥に追い詰められ「道中は余裕がなかったし、出足は妻鳥選手が出ていましたね。行き足、伸びは住之江にしてはそれなりに来ています」とこぼした。２日目５Ｒの出番に向けて、上積みを図る。

５、３着と結果は出ていない松本一毅（２３＝大阪）だが「トップクラスです。伸びるしターンしてからの押しが特にすごい」と、機力には自信たっぷり。 「スタートが怖いけど、我慢していければ、いい成績が取れると思う」。３日目２、８Ｒは課題のスタートに集中して、上位のパワーを証明する。

２予幕開けの６Ｒは逃げる原田研太朗マークの渡部哲男（３８＝愛媛）がきっちりと差し切り、連勝で準決一番乗りを決めた。快勝の渡部は「通算２９９勝の原田がレース後、『３００勝が…』って落ち込んでいたから、ゴメンよって（苦笑）。明日頑張れって言っときました」とご機嫌で話した。その渡部はこの日で通算２９５勝。それを考えても「原田がいかに強いかってわかりますよね」と頼もしい後輩を持ち上げた。

大豆生田蒼（２３＝埼玉）が、窮地を乗り越え、準優１号艇を手に入れた。勝負駆けの４日目は１Ｒの１Ｍで池田明美と舟が合わさり、何とボートが１回転。「ハンドルもレバーも持って、たまたま足も踏ん張っていたので大丈夫でした」と奇跡的に完走（６着）した。 減点はなく、後半１１Ｒで２着に食い込み、予選を２位で通過した。「何か足落ちしてますね。でも１号艇が取れたので」。パワーダウンの懸念はあるものの、立て直しはお手の物？　機力を引き戻し、地元２回目の優出をもくろむ。

新田雄史（３３＝三重）が、準優に滑り込んだ。１２Ｒ、同じ４着条件だった山本隆幸と最終２Ｍまで競り合い、新田が競り勝った。 「厳しいですね。今のままだと、仮に準優で２番手を走っていても、優出はできない。本体を整備します」。準優１０Ｒは５枠で登場。本番までに貪欲な調整を施す。

井口佳典（４０＝三重）が予選２位通過も、悔しい表情を見せた。１２Ｒ、スーパーエース機・岡崎恭裕の逃げに対し、４カドからシャープにまくり差し。舟が入ったかに見えたが、バックで突き放された。 無念の２着で、逆転の予選トップ通過はならなかった。「あそこの差（岡崎とのターン後の足）をもう少し詰めたいですね」。準優１１Ｒはしっかり逃げて、優勝戦で岡崎撃破を思い描く。

３日目後半から３連勝とした平田忠則（４１＝福岡）が、予選をトップで通過した。雨が降って湿気があった４日目も「回転の上がりはそれなりに来ていた」と、対応はできた様子。 それでも「舟の向きが甘い。そこだけです」と、序盤から課題にしている操作性はなかなか上向かない。準優１２Ｒは１号艇で登場。勝てば優勝戦も１枠だけに、課題を克服して、万全の状態でレースに臨みたい。

師匠北爪勝義（４５＝伊勢崎）、弟子伊藤正真（２６＝伊勢崎）が、そろって優勝戦に駒を進めた。 準決はともに逃げ切り勝ち。同じレースへの出走は初めてで、ファイナルで師弟対決が実現した。北爪は「カモン！　カモン！」と気合満々。初優出の伊藤は「ずっと目標にしてきたので、本当にうれしい。師匠とも一緒だし、楽しんで乗りたい」と意気込む。湿走路が濃厚で、走路状態は伊藤が有利だ。

村上義弘（４３＝京都）が２予８Ｒを稲毛健太に乗って快勝した。 Ｓ班から陥落して、久しぶりの１予スタートとなった村上だが、安定感は抜群。連勝で順当に準決に進んだ。ただ、稲毛を残せず、後ろの伊藤信は落車と、ラインで決められなかったことで笑顔はなかった。「（稲毛が）一生懸命踏んでくれたのに、そこは残さないと…。吉田（拓矢）君も（まくって）来てたし、その外にも（井上昌己が）いた。対応が難しかったですね」とぽつり。今回の連勝で積み上げた勝ち星は５９８。あと２走も連勝して、ファイナルで６００勝を狙う。

優勝戦は人気を背負った磯部誠（２７＝愛知）が、イン速攻を決めて今年２回目、尼崎では初Ｖをつかんだ。 進入はもつれるかと思われたが、枠なりでスタート。磯部はコンマ０９の踏み込みから１Ｍを危なげなく先マイ。バック早々と独走態勢を築いた。２着は差して順走した中野次郎（３６＝東京）。西島義則（５６＝広島）が３着に食い込み、順当な決着で幕を閉じた。

清水裕友（２３＝山口）が２予１０Ｒで強化指定選手の渡辺一成を沈める殊勲のレースを披露した。先行態勢に入った渡辺一をホーム手前から巻き返し、バックでまくり切った。清水は「地元の橋本（強）さんに付いてもらって責任重大。渡辺さんが流していたから、ここしかないというタイミングで仕掛けた」と、してやったりの表情で振り返った。 Ｇ１初出場だった２月四日市全日本選抜で２勝を挙げ、今回の初Ｇ２では準決進出の活躍ぶりだ。渡辺一を破ったことで報道陣からナショナルチーム入りを勧められていたが「これでは無理です」と豊満な？　おなかをさすって苦笑いで固辞。余勢を駆って準決に臨む。

笠原亮（３８＝静岡）が、３コースからコンマ０５のトップスタートを決めてまくり差し、イン中辻博訓（４３＝福井）をとらえて優勝した。 ２着は中辻、３着には山崎哲司（３９＝愛知）が入った。

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村上純（４３＝岡山）が予選を１位で通過した。４日目は逃げとまくり差しを決めて連勝。 ８戦６勝の固め打ちだ。「エンジンは仕上がった」と納得の表情。優勝戦の好枠を目指して、１枠の準優１２Ｒに臨む。

桐生順平（３１＝埼玉）の大会連覇がついえた。１２位タイから、勝負駆けの２走に挑んだが４、８Ｒでともに４着。８Ｒは不良航法（減点７）も喫した。 「足は変わらず悪くなかった。自分がしっかり操縦するだけです」。残り２日、せめてもの意地を見せたい。

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平成３０年３月１８日、安倍総理は、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の卒業式に出席し、自衛隊最高指揮官として卒業生へ訓示を行いました。

毒島誠が不屈の闘志で勝負駆けに挑む。 ３日目８Ｒ（６着）でパワーの弱さを痛感。レース後、整備士と相談してキャリアボデー交換に踏み切った。結局、２回も換えて試運転したが、上積みはなかった。「キャリアボデーは元に戻しました。でも、ペラは強烈に調整しましたから」。４日目１０Ｒは２着条件と厳しいが、ペラ効果で一変があれば軽視できない。

金子賢志が初日を連勝発進した。 前検日は「足も乗り心地も微妙」と話していたが、ペラ調整で戦える足に上向かせた。「最近はずっといいエンジンを引けていた。その体感と比べると悪いですが、行き足や反応は良くなっている」。２月の芦屋では久々の優勝を果たし復調の兆しがある。前節の江戸川ではフライングを切ったが、「いいリズムを途切れさせないように」と、今節も気合十分。２日目の７、１２Ｒも攻めて連勝を伸ばす。

小川真太郎が初めてのＧ２優秀（今大会は毘沙門天賞）に腕まくりだ。 特選１０Ｒは才迫開を番手まくりしながら三谷竜生、平原康多に追い込まれて３着スタート。「開さんの力をもらってやっと３着。自力でやったらもっと厳しかった」と素直に反省する。それでも、豪華メンバーとの対戦については「楽しみ。このレースが身になるように課題を持って取り組みたい」。チャレンジャー小川が見せ場作りに全力を注ぐ。

深谷知広が今年の競輪初戦をまくりで３着とまずまずのスタートを切った。 松山は前回まで４場所走って１０勝、２着３回とオール連対。今回初めて連を外したものの、着外なしを更新中だ。深谷は「道中、余裕があったのは良かったけど末の粘りが…。セッティングを見直します」と課題を挙げた。毘沙門天賞は竹内雄作と中部別線になったが、ナショナルチーム仕込みの脚力を再び発揮する。

吉田拓矢が辛くも２予進出を決めた。 １予７Ｒは松岡貴久にまくられ、５位で入線。ただ、その松岡が松坂英司を落車させ１着失格（斜行）となり、吉田は奇跡の４着繰り上がりを決めた。吉田は、打鐘で近藤隆司に抵抗されたこともあり「もがき合ってきつかった。仕掛けるタイミングが良くなかったので修正したい」と反省しきり。それでも、勝ち上がりを拾って２予８Ｒに登場。ツキを生かして準決切符を狙う。

辛うじて予選突破の望みをつないだ。倉持莉々が３日目１２Ｒで、５コース差しで２着を奪い、４着続きの悪循環に終止符を打った。 「今、乗り心地が来てくれました。足は直線も回り足も悪くない」と振り返った。さらに準優への可能性があることを知ると闘志にスイッチが入った。「１着取れば行けますかね？　希望を持って頑張ります」。勝てば得点率は６・００まで上昇。今期勝率６点超えの充実度で条件突破をもくろむ。

今日１９日と明日２０日の競輪は以下の通り、全国で３開催です。 ▼Ｇ２ウィナーズカップ（松山） ▼Ｆ１ミカリンナイトレース（伊東） ▼Ｆ２ミッドナイト競輪（佐世保） この全てにおいて、おなじみの無料ＷＥＢ予想紙「ニッカンＰＤＦ新聞」を配信しています。昼も、夜も、そして深夜も！　さまざまなニーズに応えるニッカンＰＤＦ新聞を、ぜひ車券作戦にお役立てください。 ※無料ダウンロードは、こちら。 【ウィナーズカップ】 http://www.nikkansports.com/public_race/keirin/pdf/keirin.pdf 【ミカリンナイトレース】 http://www.nikkansports.com/public_race/keirin/pdf/ito.pdf 【ミッドナイト競輪】 http://www.nikkansports.com/public_race/keirin/pdf