原田秀弥（３９＝大阪）がインから逃げて今年初優勝を地元で飾った。レースは１２３４６・５とスロー５艇となったが、コンマ２０のトップスタートから先マイを決めて押し切った。差した岡田憲行が追い上げる森竜也を振り切り、地元ワンツーとなった。７月から田中信一郎に代わって新支部長となった原田にとって、格別の優勝となった。 「事故もできないし、プレッシャーはありました。『援護は俺に任せろ』と話していた岡田さんが（スタートを）遅れてやばいと思ったけど、自分とエンジンを信じて回りました。次にオール大阪の摂河泉も控えているし、大阪支部でどんどん盛り上げていきたい」と表彰式ではホッとした表情で喜びをかみしめた。

作間章（３９＝東京）が準優１１Ｒでインから逃げ切り１着。優勝戦の１枠をつかんだ。 「行き足は、上には上がいる。足に余裕はない」と機力は納得の仕上がりではないが、「準優のスタートは全速で行けた。優勝戦もスタートはしっかり行きたい」。最後も気合のスタートを決めて、今年初優勝を狙う。

岡村仁（３４＝大阪）に早くも完調宣言が出た。「前検からこんなにいいのは珍しい。若干伸び寄りになってますが、乗ってるうちに手前も良くなるはず。仕上がってます」。 ４８号機は複勝率こそ３３・０％と平凡だが、前操者の橋本久和が完璧な調整を施した。初日５Ｒは６枠、１２Ｒのドリーム戦は３枠で登場。強力パワーで連勝発進を目指す。

鳥居塚孝博（４３＝群馬）に、今年２回目Ｖの流れが向いてきた。 準優１１Ｒは２コースからインの長岡茂一をジカまくり。差し浮上の宮本夏樹を２Ｍで冷静にさばいた。スタートはコンマ０８のトップ。「１号艇で遅れたときを参考に、いいのが行けた」と２日目１１Ｒの反省を生かした。 続く準優１２Ｒで予選１位の黒井達矢が２着に敗れ、鳥居塚に１号艇が巡ってきた。「準優はいい調整ができた。足は上位」。強力な伸びを武器に、７月の桐生に続く、２回目Ｖを目指す。

「ニッカン・コム杯」イメージガールを務める元ＡＫＢ４８じゃんけん女王、たなみんこと田名部生来（２５）のトークショーとじゃんけん大会が下関ボートで行われた。 トークショーでは「１０Ｒは１－２－３の１点」と予想も行い、購入した舟券も披露。残念ながら的中はならなかったが、ファンを沸かせた。またじゃんけん大会では、勝ち抜いたファンにサイン入りのオリジナルたなみんクオカードがプレゼントされた。

丸野一樹（２６＝滋賀）が前半５Ｒでまくり差し、後半９Ｒで差して連勝。 ３日目までの得点率２８位タイから１８位に浮上して予選突破を決めた。初日６着２本からの挽回に「準優に乗れて良かった」と安堵（あんど）した。序盤は劣勢だった気配も、連日の整備と調整で戦えるレベルに引き上げてきた。準優１２Ｒは６枠。進入については「黙って大外はないですよ」と不敵な笑みを浮かべた。

清水さくら（２２＝愛知）が３日目６Ｒを豪快なまくりで快勝し、３連単１１万８７３０円の高配当を演出した。 デビュー通算１１勝目だが、地元の蒲郡ではうれしい初勝利。レース後は「そうなんですね。全然意識はしていなかった」と照れ笑い。仕上がりに関しては「調整も合っていた。足はいいです。バランスが取れているし、悪いところがない」と手応え十分。穴党ファンなら４日目以降も狙いたい選手だ。

今年２月に練習中の交通事故で腰椎圧迫骨折の大けがを負った伊藤裕貴（２６＝三重）が、２予１１Ｒで、逃げた格上の山中秀将を豪快まくりで下して快勝した。 「復帰７場所目の１着が、勝ち上がりのレースで取れたことは素直にうれしい」と笑顔で話した伊藤。「まだ上がっていくと思うし、頑張るしかない」。準決１０Ｒは、中部の自力型松岡篤哉を連れ、積極策に出る。

９Ｒで西山貴浩（３１＝福岡）がまくり差して快勝した。ボートから降りるなり「見た、見た、やりましたっ」と、ドヤ顔で決めポーズも作った。 前検から足に手応えがなく整備に次ぐ整備。それがようやく実り、出足がアップ、人一倍うるさく喜びを爆発させた。「伸びは負けるけどこの足ならレースできます」。予選最終日は３、７Ｒで、またひと暴れだ。

嵯峨昇喜郎（１９＝青森）が２場所連続の完全優勝へ王手をかけた。 準決５Ｒでは無理をせず、得意とするまくりで２着に４車身差をつけて快勝した。八戸工の先輩である新山響平以上の素材と言われており、ここまではその実力を遺憾なく発揮している。前検日には暑さにへばっていたが、ようやく暑さにも慣れてきた。 「初日よりは感じも良くなっています。（特昇を意識して）積極的に動けていない。師匠（永沢剛）からもホーム、バックを取る競走をと言われたけど。（特昇を）狙っていきたい」と葛藤していたが、今は結果にこだわる構え。決勝５Ｒも優勝だけを狙っていく。

今節は予選２日間のショートシリーズ。初日連勝発進とこれ以上ない滑り出しとなったのは是沢孝宏（３３＝滋賀）だ。 特に今節の主力がそろった１２Ｒドリーム戦では、大外からまくり差して快勝。見事なレースぶりだった。「全体的にバランスが取れていい足」と仕上がりにも納得していた。

地元の吉田一郎（５０＝長崎）が初日１２Ｒのドリームレースの１枠に座る。引いた３０号機には「比較は分からないけど、自分の感覚よりスタートは届いていたし、行き足は悪くなさそう」とまずまずの手応え。前半７Ｒは２枠。好枠デーを味方に連勝を狙う。

準決５Ｒは高比良豪（３８＝福岡）が隅田洋介ラインをまくって準決一番乗りを決めた。続く安東宏高と九州ワンツーを決めた高比良は「先行すると『番手まくりするぞって』安東君が言うもんだからまくりで」とジョークを交えて振り返った。九州が５人勝ち上がった決勝は「単騎で。タイミング見て仕掛けたい」とワンチャンスに懸ける。

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平成３０年７月２２日、安倍総理は、総理大臣官邸で平成３０年７月豪雨非常災害対策本部会議（第１１回）に出席しました。

初日特選を制した泉文人から「３連勝を狙っていく」と完全Ｖ宣言が飛び出した。 特選は逃げる関東勢の３番手を確保すると、８番手から仕掛けた尾形鉄馬に合わせてまくった。「余裕はありました。尾形さんがきたので合わせて踏んだ」と笑顔で振り返った。当所は１６年２月に優勝するなど得意としているバンク。相性の良さも手伝っての完全Ｖ宣言だ。準決９Ｒは相手も強力だが、きっちりと勝ち連勝を決める。

奥平拓也が３日目２Ｒ、６号艇での３着条件をクリア。予選を８位で突破した。「ターン回りはある程度のところに来てます」と、求める体感が納得の域に入ってきた。 昨年の秋に左膝を手術。約半年間のリハビリを経て、今年３月の桐生で実戦復帰した。「だいぶ調子は良くなってます」と復調の流れに向かっている。けがの影響で現Ｂ２級もさばきは的確。準優１２Ｒは持ち味が生きる４号艇。復帰後の初優出を狙う。

椎名豊が６Ｒでイン吉田拡郎をまくり差し、今節初勝利を挙げた。懸案だったブレーキの甘さもバルブ調整で解消。もともと手応えあった足の良さが出て、快勝劇となった。 前回１月の当地周年では節一級の足で沸かせたが、「あれとは比べないでください。でも回転を合わせる微調整でいけると思います」。コメントもこの半年の成長を思わせる。３日目の８Ｒは１号艇、もちろん連勝だ。

「ボクがこの成績なんだから足いいですよ」。７Ｒを逃げ切った船岡洋一郎は、額から汗をしたたらせ笑顔で話した。 ３戦２勝３着１回で堂々の上位争いを演じている。出足中心にレース足の良さが結果につながった。乗りにくさを感じ、同県の先輩・辻栄蔵のペラを参考に見せてもらった。「自分と少し違ってました。辻さんのなら間違いないので乗り心地も良くなるかな」。３日目１２Ｒで船岡の快進撃はさらに続きそうだ。

【山崎千郷・ひと山当てろ】 柴田光は前半５Ｒで逃げ切ったものの、不良航法の減点。後半１０Ｒの勝負駆けは５着で予選を突破できなかった。「悪くない回り足に比べると、伸びは少し弱いかも…」と全体的に中堅レベル。１２Ｒのイン逃げは順当として、８Ｒは攻めるレースで雪辱を果たす。 ◆３Ｒ　機力は劣らない関がイン主張から先制する。（１）－（２）（３）（６）－（２）（３）（６）。 ◆６Ｒ　浅見が握る展開なら前沢が艇間を突き破る。（５）－（１）（２）（３）－（１）（２）（３）。 ◆８Ｒ　柴田が気合を込めてカドから一撃。（４）－（１）（２）（６）－（１）（２）（６）。

【加藤貴嗣・この穴グッド】 ◆１１Ｒ　松下を狙う。予選トップ通過の作間が人気を集めそうだが、スタートが不安。２枠の前沢も機力はそれほど目立たない。松下は初日から展示タイムも良く、伸びは文句なし。スタートも早い松下のまくり一撃は大いにある。（３）（４）流し、（３）（１）流しの計８点。

【１０Ｒ：決断】 浅見は２日目連勝でリズムが上向き。実戦足を生かしてインから逃げる。スピードある松江が果敢に攻めて肉薄。森永は１Ｍの混戦を突いて差したい。伸びる吉島がカド一撃で波乱も。 浅見６Ｒ　行き足がいい。舟も向くし乗りやすい。最近の中では一番いい。 森永３Ｒ　展開が良かったしまずまず。回転を上げれば底上げができそう。 松江２Ｒ　伸び型で行き足も悪くない。本体はいいけど、乗り心地がひと息。 吉島１Ｒ　タイム通りに伸び型。グリップもいい。 池本６Ｒ　伸びが落ちずに、回り足が上向いた。 広瀬７Ｒ　回転合えば出足、伸びと少しずついい。

「ニッカン・コム杯」の３日目は準優を迎える。 ９Ｒはダービー勝率のかかる林美憲が気合の先マイ。１０Ｒは浅見昌克が実戦足を発揮して主導権をキープ。１１Ｒは得点率トップの作間章が、スピード旋回で優勝戦１号艇に照準を合わせる。