WHOの「Situation Report」という新型コロナウイルスの発生状況によると、感染者の死亡割合を示す「致死率」は2%程度。この数字はSARSコロナウイルス(約10%)、MERSコロナウイルス(約34%)の致死率よりも低い。感染力と致死率から考えると、新型コロナウイルスの予防策は、通常の季節性インフルエンザと同じ程度のものでよいことが読み取れる。 新型コロナウイルスの感染ルートは2つとされている。1つは咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを含む唾など(飛沫)を吸い込む「飛沫感染」。もう1つは、感染者のウイルスが付着した物を手で触り、その手で口や鼻の周辺や目を触るなどして体内にウイルスが入り込む「接触感染」だ。長時間空気中を漂ったウイルスを吸い込むことで感染する「空気感染」はないとされている。