先進国の石油消費量が次第に減るとともに、2030年前後には中国が米国を抜いて世界最大の石油消費国になると予測した。 IEAは世界のエネルギー消費の中心は中国、インド、中東に移ると指摘。インドは、2020年代初頭までに最大の石炭輸入国になると予測した。天然ガスは2035年までに中国と中東での使用量が現在の4倍になると見込んでいる。 IEAはエネルギー価格の地域間格差についても触れ、安価なシェールガスの産出が期待できる米国と比べ、日欧、中国の産業向け電力価格は約2倍となっていると指摘した。この価格差は2035年ごろまで続くとの見方を示した。