起業人 先達の苦難の道のりには、汗と涙に彩られた無数のドラマがある。そして、起業家達の苦闘の中には明日への成功のヒントとノウハウが凝縮されている。 バックナンバー一覧 「会社の認知度を上げる必要はもうない。早く、大きく、確実に資金調達できることを優先しただけ」 フードディスカバリーは今年、韓国の新興市場(コスダック)に株式を上場させる計画を持つ。日本でなく韓国を選ぶ理由を社長の福井栄治はこう語る。 福井が自信を持つのは同社が運営母体となる、「野菜ソムリエ」の国民への認知度が約80%にも達するからだ。野菜ソムリエとは、ひと言でいうと野菜や果実に関する知識や、生活者視点で野菜や果実の魅力を伝える専門家の民間資格。近年は複数のタレントや有名人が受講・取得し話題となっている。 同資格制度は韓国、タイ、オーストラリアでも展開するなど、“国際資格”の様相も呈しているが、これらは元商社マンで海外経験も豊