2010年参院選「1票の格差」訴訟の判決後、記者の質問に答える升永英俊弁護士(手前左から2人目)ら=東京都千代田区で2012年10月17日午後3時41分、竹内幹撮影 「1票の格差」が最大5.00倍だった10年7月の参院選は違憲として全国の有権者が選挙無効を求めた17件の訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允長官)は17日、定数配分規定を違憲状態と判断した。その上で「都道府県を単位として選挙区定数を設定する現行方式を改める必要がある」と制度見直しの具体策に初めて言及。一方で、是正に相当の時間を要することは認めざるを得ず、規定を改正しなかったことが国会の裁量権の限界を超えたとはいえないとして、選挙無効は認めなかった。 大法廷は09年衆院選についても昨年、違憲状態と判断しており、衆参両院が選挙制度の抜本見直しを同時に迫られるという異例の事態となった。 最高裁が参院選の定数配分規定を違