同社が開発しているロボットスーツは、人が動こうとした時に生じる微弱な電気信号(生体電位信号)を皮膚表面に取り付けたセンサーで検出。その信号に応じてモーターを動かし、人の動作をアシストする。今回使った「作業支援用」は、工場や建設現場などで腰の負荷を軽減することを想定したものだ。 要請からわずか2日後、現地で活用が始まった きっかけは1件の問い合わせだった。7月11日、サイバーダインの販売パートナーである井原精機(岡山県井原市)から「社員20人の家屋が被害にあった。災害支援活動にロボットスーツを活用できないか」と相談があった。サイバーダインは社内にあるロボットスーツをかき集め、計12台を用意。災害現場の過酷な環境に合わせるために、動作プログラムも短時間で書き換えた。 12日早朝、同社社員が社用車にロボットスーツを積み込み、つくばを出発。同日中に岡山県入りし、13日から災害現場に実戦投入した。