Webアプリケーションのぜい弱性を示す用語として,クロスサイト・スクリプティング,SQLインジェクションといった言葉の認知度はかなり高まった。ブログ・サイトなどでも活発に議論されている。しかし,Webサイトの実態はどうだろうか。 筆者の所属する京セラコミュニケーションシステムでは昨年(2006年),ぜい弱性診断を実施したWebサイトの統計情報「2007年版 Webアプリケーションぜい弱性傾向」を発表した。これによると,パソコン向けWebサイトの48%に致命的なぜい弱性が見つかった。このうちワースト1位はクロスサイト・スクリプティングで56%,2位はSQLインジェクションで11%と,どちらもインジェクション(注入)系のぜい弱性。これらのぜい弱性を持った危険なサイトは依然として存在するのが実情である。 これらWebアプリケーションのぜい弱性があまりなくならない理由はいくつかあるが,以前は「ぜい
![はびこる「インジェクション系」のぜい弱性:ITpro](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)