2014-09-05 日本人の世代交代が右派系言論の質低下を招いた 一番最初の安倍内閣が成立したのは2006年のこと。 当時は今と違い、マスコミは安倍批判一色だった。新聞社はどこも、「KY内閣」を揶揄した記事や民主党政権待望論のコラムを掲載していたりした。週刊誌はもちろん政権批判に躍起である。 当時は書店に行っても、アジアを貶すだけの本や自国をホルホル状態で崇める愛国ポルノはどこにもなかった。なんせamazon.co.jpランキング1位になったベストセラーマンガの「マンガ嫌韓流」すら都会の大型書店に行かないと置いていない。産経新聞ですらも主だった韓国批判記事はソウル特派員の黒田勝弘記者による名物コラム「ソウルからヨボセヨ」くらいであった。 すべてが平面的な紋切り型のマスコミ空間の中で、エッジのある右派系言論はそれだけで珍しく新鮮だった。当時は情報感度の高い若い世代であればネット上のそうした