🌻「いい加減、直射日光をくれませんかね」 梅雨のせいだか台風のせいだか分からない、ジメジメしたお天気です。 我が実家の集落のお盆は8月です。 古来からの考え方によると、 『人は、死ぬとお山の上に行く』 らしい。 『お山』といっても、富士山とかそういう名のある高い山じゃなく、近くの里山。 それぞれの村の近くには、ご先祖の霊が集まる山があるらしい。 極楽浄土や天国に行ったり、自分ちの近くの山の上で寛いでたり。 大ざっばだな(°_° 日本のこういう死生観、嫌いじゃありません。 そして、ウチの集落の墓地は里山の上にあります。 きっとここが、祖霊の集まる山なのでしょう。 とても分かりやすい。 お盆になれば、地獄の釜の蓋とは何の関係もなく、 かつてこの集落で生きた方々の魂が、お山を降りて村に帰ってきます。 生者も死者も使うこの山道を、お盆前に整えておこうというわけです。 杉林に挟まれた、お山への道。