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ブックマーク / www.h6.dion.ne.jp/~yukineko (1)

  • プラトン『メノン』解説

    鈴呂屋 こやん メノンはテッタリア(テッサリア)の貴族の生まれで、若くして重装歩兵千人、軽装歩兵五百人を率いて、BC.401年、つまりソクラテスが死刑になる2年前に、ペルシャ王アルタクセルクセス二世に対して反乱を起こした王の弟キュロス軍に参加し、最後はバビロンで捕虜となって死んだ。 この戦いには、ソクラテスの弟子でもあり、『ソクラテスの思い出(メモラビア)』『ソクラテスの弁明』『饗宴』などのソクラテス関係の著書をも残しているクセノフォンも参加し、その顛末を『アナバシス』というに書き表している。 そこにはメノンについて、こう記されている。 「テッサリア出身のメノンが極度に金銭欲の強い男であったことは明白である。軍の統率者になりたいというのも、収入を増やすためであり、栄誉を求めるのも儲けを多くするためにほかならなかった。また最高の権力者たちに近づこうとしたのは、悪事を働いても

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