現代において、文字を書くということは、コンピュータやケータイのキーを打つことと、ほぼ同義になってきています。そして、現代のコンピュータにおいて文字を扱うためには、文字コード、それもUnicodeの助けを借りるしかなくなってきています。でも、Unicodeは日本語に特化して作られたわけではないので、日本の文字を扱おうとした場合、色々とヤヤコシイ点があったりします。それらのヤヤコシイ点を、できるだけ平易に説明するこのシリーズ、第9回は、住基統一文字とUnicodeの関係です。 日本の各自治体の住民票システムは、住民基本台帳ネットワークというもので互いに結ばれています。この住民基本台帳ネットワークで使われている文字コードが、住民基本台帳ネットワーク統一文字、略して住基統一文字です。住基統一文字は、各文字に4桁の16進数が割り当てられていて、一見するとUnicodeに似ています。実際、住基統一文字