<サルとシカの交尾はパートナー探しに困窮した結果なのか、はたまた「文化的に維持される現象」の始まりか...> 日本のサルに何やら奇妙な行動がみられる。 12月11日、カナダ・レスブリッジ大学の研究者が大阪府箕面に生息するニホンザル(以下、サル)に関する興味深いデータを発表した。タイトルは「ニホンザルからシカへの異質性的行動の定量的研究」。メスザルがシカ相手に性的目的で近づき、実際の交尾はしていないものの性的行為に及んでいるというのだ。 実は「サルとシカの交尾」は今年1月に権威のある霊長類専門学術誌プリマーテスで、鹿児島屋久島のケースが報告されている。このときはオスザルがメスジカと交尾しようとする場面が捉えられたが、サルが性的な動機で行動しているかどうか曖昧だった。 性的な目的でシカを追いかけていた 最新の調査結果は、メスザルにとって性的刺激や交尾などの性的な目的を持つ行為であることを示唆す