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ブックマーク / asahi2nd.blogspot.com (3)

  • 第2章:左派と右派のあいだ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか──(2)「現代中国――現在と過去のあいだ」

    4.16.2013 梶谷懐第6回 第1章:左派と右派のあいだ ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか──(2) 毛沢東像:新疆ウイグル自治区カシュガル、著者撮影、1997年 ■ 中国の「人権」と新左派 前回の連載で、以下のように書いた。 中国の左派はそもそも「普遍的人権」の尊重というところから出発していない。だから、普遍的人権や言論の自由を盾に政権を批判する、現代中国で言うところの「維権(権利擁護)運動」は、たとえそれが行政によって立ち退きを余儀なくされた人々など、明確に「弱者」の立場に立った行為であっても、左派からは白い目で見られることになる。 ここで、「左派」の主張と、いわゆる人権問題との関係について、近年の中国社会の変化をふまえながらもう一度整理しておこう。 社会主義国家としての中国にとって普遍的人権論、すなわち天賦(てんぷ)人権論は「ブルジョワ階級的民主主義」の思想として

  • 第2章:左派と右派のあいだ ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか──(1)「現代中国――現在と過去のあいだ」

    3.09.2013 梶谷懐第5回 第2章:左派と右派のあいだ(1) ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか── ■ 中国における左派と右派の区分まだ記憶も新しい昨年9月の一連の反日デモやそれに続く暴動の報道で、毛沢東の肖像を高く掲げた人々の姿がテレビに映し出されたことに、名状しがたい思いにとらわれた人々は少なくないだろう。現在の中国社会に様々な矛盾が存在し、それが反日という形で吹き出している。そこまでは何とか理解できる。だが、それがなぜ、毛沢東の肖像を掲げながらなされなければならないのか? そもそも、毛沢東は中国の庶民にとって当の「味方」などではなかったはずだ。毛沢東が君臨した時代、大躍進の失敗による大飢饉や文革によって吹き荒れた暴力によって、何千万人という人々が犠牲になったことは、中国共産党の公式見解においてさえ認められてきた否定しようのない事実である。過去にそういった重大な失政を行っ

  • 大澤真幸 時評 第2回 福島第一原発の現場労働者を支援しよう | 朝日出版社第二編集部ブログ

    新著を刊行した大澤真幸さんによる「時評」第二回です。原子力発電所の帰趨をにぎるのは作業員の方々である。彼らの苛酷な労働環境を想像するとき、私たちにできることはないのだろうか、と思わずにいられない。大澤さんの提言をお読みください。 今、日で、いや世界で最も重要な仕事、最も多くの人の最も基的な運命を左右する仕事は、東京電力福島第一原子力発電所にある。日の運命は、福島第一原発の労働者の働きにかかっていると言って、過言ではない。したがって、われわれ全員が、日人はもちろんのこと世界中の人々が、福島原発の労働者を支援してもよい立場にある。 今回は、この福島第一原発の労働者について書いておく。内容は難しくはない。ごく単純なことばかりである。 福島原発の労働者たちの士気は、目下のところ、非常に高いと聞いている。おそらくその通りであろう。 あのような危険で劣悪な環境で、しかもたいした報酬も得られなく

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