LTEベースの新自営無線「sXGP」の導入本格化は2019年度後半になりそうだ。公衆PHSの停波に伴う帯域拡大や世界展開によって、普及が大きく加速する可能性も出てきた。 「2018年度中は、パートナーであるSIerなどによる評価が進められ、2019年春からはユーザー企業による試験導入が始まる。実際に企業で使われるようになるのは、2019年度の後半からだろう」 プライベートLTEソリューションに注力しているBaicells Japan(以下、バイセルズ)で取締役 ビジネス開発本部長を務める日比紀明氏は、sXGPの当面の展開をこう予想する。 sXGPは、事業所コードレス電話として使われている自営PHSの後継として、PHS/AXGPの推進団体「XGPフォーラム」が策定した、LTEベースの新しい自営無線規格だ。自営PHS用に割り当てられた1.9GHz帯は、中国や日本などで広く使われているLTEの国