『ピカソ君の探偵ノート』(ピカソくんのたんていノート)は、舟崎克彦によるシリーズ物の児童文学作品。第1作『ピカソ君の探偵帳』は、1981年に『子どもの館』誌に連載され、1983年5月に福音館書店から刊行されたが、1994年11月にパロル舎から『ピカソ君の探偵ノート』の題名で復刊された。 中途身体障害者の社会復帰というテーマが奥底に流れている、フィクション物の児童文学としては異色の作品である。 主人公、杉本光素(みつもと)は通称ピカソ君。桜町小学校の6年生で見た目も小学生だが、本当の年齢は23歳。スポーツカーを乗り回し、酒も煙草も嗜む青年である(警察署の署長と碁を打つ仲でもある)。彼は10年以上前、サウスポー選手としてリトルリーグで活躍していた時、練習中の事故で腰を強打して腰椎を折り、さらに奇病を併発して肉体的成長が停止してしまったのだ。 日本に帰国してから、名実ともに社会人になるために小学