「私の感じでは、アメリカ人もかなり勇敢だが、ガンバリがきくという点で、やはりドイツの青年の足もとに及ばないであろう。」 小田実著『なんでも見てやろう』 夏のドイツは、フル装備の自転車に、大きな荷物を下げて、猛スピードで走り抜ける人々でいっぱいだ。彼らを見かけるたびに、作家・小田実の海外体験記『なんでも見てやろう』の一節を思い出さずにはいられない。 多くの市民の自転車への熱は並々ならぬものがある。気候が良くなると、見るからに重そうな、もとい重厚な愛車を引っ張り出し、自然を目指して自転車にまたがる。列車も自転車を持ち込める仕様になっているため、特に夏期休暇のシーズン中、駅は、競輪選手と見まごうような完璧な格好のアマチュアライダーたちであふれかえっている。 この自転車熱、どうやら私という一外国人が受けた印象だけではなさそうだ。ドイツ自転車組合は、2016年の1年間で520万人のドイツ人が自転車旅
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