ディスクブレーキは「片押し」より「対向」キャリパーのほうが制動力が増すわけではない! (1/2ページ) 対向キャリパーのメリットはコントロール性 自動車用のブレーキキャリパーには、大きく分けて2種類あり、ひとつは対向型キャリパー。もうひとつが、片持ち式、片押し式、浮動型などと呼ばれる、フローティングキャリパー。 主流派は、後者の片持ち式。両者の最大の違いは、ブレーキパッドを押し出すためのピストンの数。片持ち式のピストンは通常ひとつで、内側のパッドをピストンで押し出しつつ、その反力でキャリパーの爪が外側のパッドを押さえる仕組み。 長所は部品点数が少なく、安価で、軽く、省スペースで済むこと。とくにピストンが内側にしかないので、ホイールとのクリアランスが楽になるので、小型車には重宝する。 一方、対向式キャリパーは、4ポッド(ピストンが左右2つずつ)、6ポッド(左右3つずつ)と複数のピストンを用い