あまり頻繁に使うわけでもないWikipediaだが、ブログで取り上げるに当たり、基礎情報を調べようと「カラヤン」を検索してみた。インターネットにまつわる日本語と英語との情報ギャップについては梅田望夫さんが繰り返し注意を喚起しているところだが、カラヤンというグローバルなトピックに関して日本のWikipediaが何を掲載しているのかには興味が湧いた。続いて英独の情報にもアプローチしてみた。 見比べてみると、基本的に日本語の情報は英語のWikipediaを下敷きにし、そこに日本ならではの改変を加えるというスタイルで記述が成立している様子である。また、英語の情報はドイツ語のページと情報を共有している感が強い。 日本語の情報には特徴がある。トリビア的な情報付加が行われているわりに、幹となる情報が英独のページに比べるとたいへん弱い。相互に対応する項目である日本語の「生涯」と英語の「Biography」