建築基準法と地震 「建築基準法」という法律では、地震に対する建物のあり方として、大よそ以下の点を念頭に、建物の構造の基準を定めています。 1.建物か遭遇しそうな地震に対しては、多少の被害は受けるにしても、直して住み続けられる程度の壊れ方で収まる事 2.極めて稀におきる大地震に対しては、建物が崩壊したとしても、逃げる間もないような急な壊れ方をしない事 高層ビルを見慣れた現代からすると、考えられないことかもしれませんが、日本において大型のRC・SRCなど、コンクリートの建築物が住居など一般的になったのは、戦後数年経ってからです。また、どの先進国も、日本ほど地震に悩まされることはありませんから、上のような構造の基準が現在のようになるにはに、多くの地震を経験し、そこから学ばなければなりませんでした。つまり、現在の建築基準法は、大きな地震のたび何度も改定を繰り返しできあがっているのです。 倒壊家屋の