浦和レッズにとっての今季アジア・チャンピオンズリーグ(以下、ACL)初戦は中東の地・クウェートで迎えた。 イスラム教ヒジュラ暦の第9月・ラマダン(断食月)に当たる現在のクウェートシティは、断食が解かれる日没から活気がみなぎってくる。試合日となった9月17日の午後10時、モハメド・アル・ハマド・スタジアムには陽気なクウェーティ(クウェート人)が続々と集結し、祭り(試合)の熱気を放出していた。 当地における浦和の知名度は意外にも高い。チームのユニホームを着た少年が群がり、「スズキはクウェートに来ていないのか?」と口にし、「ポンテはもうケガが治ったのか?」などと聞いてくる。アルカディシアのモハメド・イブラヒム監督は浦和というチーム名を口にする前に「偉大なる」という枕詞を使った。昨季のACL制覇によって、浦和はアジアチャンピオンとして明確に認識されている。 浦和は現在、チーム構築の過渡期にあ