ノキアはこの10年、携帯電話の1分野として“ビジネス向け端末”の開発に取り組んできた。 「昔のビジネス向けコミュニケーターは、モバイルで『FAXが送受信できること』が重要でした。それがこの10年で(ビジネスの世界でも)インターネットが一般的なものになり、いかに『モバイルでインターネットが使えるか』が重要になってきました」(大塚氏) それはすなわち、モバイルコンピューティングの歴史そのものでもある。この分野ではモバイルノートPCにデータカードを組み合わせて使うというソリューションもあるが、ノキアはあくまで“モバイルでの使いやすさ”の視点から、サービスと一体化した端末を重視してきた。その流れの中にあるのが、ビジネス/エンタープライズ向けのスマートフォンであるEシリーズだ。 「かつてのモバイルコミュニケーターの利用者は、エグゼクティブの方々でした。時間を有効に使い、ビジネスの判断をしなければなら
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