トヨタ自動車で、現場のエンジニアとしてゼロイチの実績を積んだ林要さん。しかし、「職人」にとどまる限り、自分が思い描くゼロイチを実現することができないことに気づいた林さんは、トヨタ自動車で量販車のマネジメントに挑戦しましたが、苦戦。そこで、リーダーシップを学ぶために孫正義氏の後継者育成機関である「ソフトバンクアカデミア」に外部生として参加したのがきっかけとなり、孫正義氏からPepperの開発リーダーを任されることになりました。しかし、そこで孫氏を激怒させてしまったそうです。なぜか? そして、その叱責から学んだ「仕事でいちばん大切なこと」とは何か? 林要さんの著書『ゼロイチ』から、その「学び」を抜粋してご紹介します。 ● ゼロイチで必ずぶつかる「ジレンマ」がある 僕は「職人肌」の人間です。 「モノをつくっていたい」「モノに触れていたい」という願望が強い。そして、ひとりでモノづくりに没入し