なぜか美味しい料理に喫茶店のナポリタンがあります。作家の片岡義男さんは「ナポリへの道」という本のなかで、こんな風に言っています。 スパゲッティ・ナポリタンとう日本の料理に対して、自分がきわめて強力に日本を感じるのはなぜだろうか、とずっと以前から僕は不思議に思ってきた。日本古来のものとされている和食の最たるものはいまの日本にいくらでもあるかと思うが、そうした日本そのものと言っていい和食とはかなり位相の異なったかたちと内容とで、僕はスパゲッティ・ナポリタンに日本を感じてきた。 片岡氏が看破したように米軍が持ち込んだケチャップによって、日本で生まれたスパゲッティナポリタンは敗戦から占領、そして戦後の日本を体現した料理。食育通信onlineでは基本的にいつも元祖の形に近いレシピを紹介しているので、発祥の地とされるホテルニューグランドのレシピはを探して再現してみましたが、、、食べてみると、美味しすぎ