最小二乗法では,モデルによる推定値と実測値との誤差に対してその 二乗の平均で全体としてのずれを評価した. この場合,観測されたデータのうち別の要因によるものが存在している 場合,そのような本来ならモデルから外れたデータがパラメータの決定に 大きな影響を与えてしまう. また,たとえデータがフィッティング対象に起因するものであったとしても, その観測値の分布関数がばらつきの激しい(裾の重い)関数である場合は フィテッィングの精度が上がらない.このような状況に対応するために, ロバスト統計と(robust statistics)呼ばれる手法が用いられる. ロバスト統計の中で代表的なものとしてはM-estimatorとLMedS推定がある. M-estimator この手法は最小二乗法では誤差に対して,評価関数 の平均