松下久美 [ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表] Apr. 28, 2021, 11:30 AM 政治 181,352 中国によるウイグル族への強制労働があるとして、欧米が問題視する新疆綿(しんきょうめん)をめぐり、アパレル業界に激震が走っている。 欧米や日本国内からは「新疆綿を使っている商品・ブランドの不買」を、中国からは「新疆綿の継続使用・さもなければ不買」という、どちらに転んでも大怪我が免れない、一触即発の危うい状況に置かれているからだ。 日本企業ではユニクロを手がけるファーストリテイリングと、無印良品を手がける良品計画がやり玉に挙がっているが、人権と政治、企業のガバナンスだけでなく、エシカル消費を進めるうえで、この問題をどう捉えて、どんな行動に出るかは、消費者も問われている。 ここでは、その判断材料となりうる一つの見方を提示したい。 ちなみに筆者は、今回の背景を、米