映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも描かれているが、当時のクイーンはメンバーのソロ活動も行われるようになり、その関係性に亀裂が生じ始めていた。のちにブライアン・メイは「ライヴ・エイドがなければ、そのまま僕らは解散していたかもしれない」と振り返っているが、新しいバンドが次々に現れ、徐々に“過去のバンド”とされつつある彼らにとって、ライヴ・エイドは「起死回生」のチャンスでもあったのだ。 果たしてそのパフォーマンスは、今も語り草となるほど素晴らしいものだった。ウェンブリー・スタジアムを埋め尽くすオーディエンスの前で、全出演者の中でも最多の6曲を披露。クイーン以外のファンも大勢いたであろう、決して「ホーム」とはいえない場所を、あっという間に掌握していくフレディのパフォーマンスには、ただただ圧倒されるばかりだ。冒頭「Bohemian Rhapsody」から沸き起こるシンガロング、茶目っ気たっぷりのコー
![『ボヘミアン・ラプソディ』ScreenX版はライヴ・エイドが見せ場に 音楽映画ならではの臨場感](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/af17f65b489ea90e08708c892df2846a96f8e067/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frealsound.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F11%2F181115-queen1.jpg)