博士課程、その地獄への入り口 私は何度か折に触れ現在の大学院教育、特に博士課程の問題について書いてきたが、ここで改めてこの問題について触れたい。私は2年間のポスドクの後に就職できたが、それでも精神的にかなり参った。3年、4年、人によっては5年以上就職できないなんてのはざらなのが今の博士。そんな方々の気持ちは痛いほどわかる。私はこんな事態を招いた文部科学省と大学の無策ぶりに心底腹を立てている。もう自分にとっては関係ないと見て見ぬふりなど私はしない。どんなに人から憎まれようと恨まれようと、人として言わなければならない事がある。学者は学問の婢女である。私は学問に遣えるが人には遣えない。誰も理想を語らないのならば私が語ろう。ひとえに学生の幸福のために。 博士課程へ進学しようとしている方々へ 悪いことは言わない。絶対にやめておけ。人生を棒に振る確率は極めて高い。確実な統計データを私は持っていないが、