By: Didriks 第一話はコチラ ⇒【短編小説】浮気なん? 旦那と妻の浮気で嫌いと大好きが交錯してむかつくけど、わからないので死ぬ寸前まで行った件 ~第一話 第二話はコチラ ⇒【短編小説】浮気なん? 旦那と妻の浮気で嫌いと大好きが(以下、略) ~第二話 サトシが車を降りた。 あたしは自分の息が荒くなるのを感じた。 それからラブホに入って部屋に着くまで、どこをどうやって歩いたのか覚えていない。 気づいたときには、サトシと手をつないで、部屋の中に入っていた。 背後で、部屋の鍵が自動で閉まった。 サトシに引っ張られながら、何とかミュールを脱ぎ捨てた。 「って、おいおいおい~。冗談でしょ!」 あたしは努めて明るい声で、サトシの背中に向かって言った。 にもかかわらず、サトシからは反応がない。 正直、あたしの心臓は爆発寸前だった。 サトシがゆっくりと振り返る。 「冗談なんかじゃねぇよ」 サトシが