メルトダウンに至る可能性 7月12日、福井県の日本原電・敦賀原発2号機(加圧水型軽水炉、出力116万)で、炉心溶融(メルトダウン)というスリーマイル原発事故のような最悪の事態に発展しかねない一次冷却水喪失事故が発生した。 一次冷却水が大量に漏れ出して燃料棒が露出すれば、原子炉を停止させることに成功したとしても崩壊熱で炉心溶融に至ってしまう。一次冷却水の漏れ(読売新聞7月13日付は「漏水まるで滝」という大見出しで報じている)が確認され、原子炉を緊急停止させたのは12日午前6時だった。しかし、冷却水が噴出している個所はモニターカメラの死角となっていて外部からはどこかわからなかった。しかも格納容器内の温度が下がるまで、漏れた個所の調査に入ることはできなかった。 調査を開始することができたのは、冷却水の噴出が始まっていることが確認されて何と12時間後、場所を発見し、その再生熱交換器の両側のバブ