5月上旬。 京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)にお参りに行ってきました。 要法寺では、毎年ゴールデンウィーク頃にカルガモの雛が生まれます。 カルガモの雛たちは6月の上旬頃まで要法寺で過ごした後、鴨川へと大行進するのが毎年恒例となっていますね。 今年も、そろそろカルガモの雛が誕生しているはずです。 清涼池で泳ぐカルガモの雛 要法寺は、京阪電車の三条駅または地下鉄の三条京阪駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。 高麗門とも呼ばれる西門から境内に入ります。
江戸時代から明治時代にかけて、商家が使っていた帳簿に大福帳があります。 大福帳は、得意先ごとに取引内容を記録したものです。 当時は代金の受取は商品の引き渡しより後だったため、得意先ごとにどれだけの売掛金があるのかを記録しておくことは大切なことでした。 そんな商家にとって重要な大福帳は、京都市中京区に建つ大福寺が由来とされています。 正月に商売繁盛祈願 大福寺は、地下鉄京都市役所前駅から北西に5分ほど歩いた麩屋町二条上るにあります。 下の写真に写っているのが大福寺です。 私が訪れた時は、戸が閉まっていたので中に入ることができませんでした。 大福寺は、天台宗のお寺で、正式には瑠璃光山利生院大福寺(るりこうざんりしょういんだいふくじ)と言います。 お寺の説明書によると、創建は推古天皇の時代(593-628年)で、当初は大和国宮田郷にありました。 平安時代に勅使により京都に移され、七堂伽藍を有した
3月末に京都府綴喜郡井手町の玉川堤の桜を見に行った時、蛙塚(かわづつか)にも立ち寄りました。 蛙塚なるものをこれまで見たことがなかったので、いったいどのような場所にどのようなものがあるのか興味津々であります。 清水が湧き出た玉の井 蛙塚は、JR玉水駅から北東に5分ほど歩いた辺りにあります。 道に何度も迷いながら、民家に挟まれた道路を進み、蛙塚の入り口にやって来ました。
橘諸兄は、天武13年(684年)に美努王(みぬおう)と県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ)との間に生まれました。 敏達天皇5世の孫、光明皇后の異父兄でもあります。 元の名は、葛木王(かつらぎのおおきみ)と言いましたが、後に母の氏を賜って橘諸兄と改めます。 橘諸兄は、天平10年(738年)より右大臣、同15年に左大臣となり、天平勝宝8年(756年)まで奈良時代の全盛期を首班として生き、聖武天皇を補佐してきました。 橘諸兄が政治の中心で活躍していた頃、聖武天皇の相楽別業(橘諸兄の井手の別荘)・玉井頓宮(たまいとんぐう)への行幸、恭仁京遷都、大仏建立・開眼供養などがありました。 橘諸兄公旧趾の説明書によると、橘諸兄は、井手に井提寺を建立し、清涼な玉川を愛しヤマブキを植え続けたので、多くの文学に見える「名所井手の里」を生み出したとのこと。 聖武天皇が崩御された翌年天平勝宝9年正月6日に橘諸兄は
3月下旬に京都市伏見区の醍醐寺に桜を見に行った時、三宝院の庭園を拝観しました。 三宝院は以前にも拝観したことがあるのですが、その時は庭園の写真撮影が禁止されていました。 でも、最近になって三宝院の写真撮影が許可されたことから、私も三宝院拝観時に庭園の写真を撮りました。 今回は、その時に撮影した写真とともに醍醐寺の三宝院を紹介します。 豊臣秀吉が設計した三宝院庭園 醍醐寺の最寄り駅は、地下鉄醍醐駅です。 駅からは、東に徒歩約10分で、醍醐寺の総門前に到着します。 醍醐寺は、霊宝館、三宝院、伽藍の3ヶ所を拝観します。 拝観料は800円ですが、春季(3月20日から5月15日)と秋季(10月15日から12月10日)は1,500円です。 以前は、1ヶ所の拝観料が600円で、2ヶ所共通拝観券が1,000円、3ヶ所共通拝観券が1,500円でしたから、随分とお得になってますね。 三宝院は、永享3年(111
京都観光の魅力のひとつは、過去から現在まで長い歴史を持つ都市というところにあると思います。 京都の歴史は、日本史の大きな歴史の流れと重なる部分が多く、何気なく訪れた場所でも、そこが歴史的に重大な事件が起こった場所だったということはよくありますね。 また、有名な事件ではないものの、日本史の一部分に大きな影響を与えた事件になると、何度も京都で起こっています。 そのような京都の歴史をまとめたのが、山田邦和さんの著書の「京都 知られざる歴史探検」です。 地域ごとに短編を収録 「京都 知られざる歴史探検」は、上巻と下巻の2冊からなります。 京都 知られざる歴史探検 上―上京 洛北 洛東・山科 京都 知られざる歴史探検 下―下京 洛西 洛南・伏見 乙訓・宇治 南山城 丹波・丹後 上巻の「はじめに」で以下のように述べられているのですが、この部分は私も京都を散策していて確かにそのとおりだと感じる部分ですね
京都市上京区に建つ北野天満宮は、学問の神さまで有名な菅原道真を祀る神社です。 北野天満宮では、ここ数年、境内が整備され、新たに建物が建設されたり庭園ができたりと、以前よりも美しい景観となっています。 特に三光門の西側にできた紅梅殿船出の庭が風流ですね。 この紅梅殿船出の庭の近くには、庭ができる前から末社が並んでいます。 今回の記事では、これら末社を紹介します。 一夜松社、豊国神社、野見宿祢神社 北野天満宮の最寄り駅は、京福電車の北野白梅町駅です。 駅からは、東に徒歩約5分で北野天満宮の鳥居の前に到着します。 市バスだと「北野天満宮前」で下車してすぐです。 鳥居をくぐり参道を北に進むと、本殿へ続く三光門が建っています。 この三光門の西側に紅梅殿船出の庭があります。 以前は、紅梅殿船出の庭がある辺りは雑然とした感じだったのですが、今は水も流れて美しい景色であります。 紅梅殿船出の庭の少し南に紅
4月下旬に梅宮大社(うめのみやたいしゃ)にキリシマツツジを見に行った後、京都市西京区の松尾大社(まつのおたいしゃ)にも参拝しました。 松尾大社では、この時期、楼門付近でたくさんのヤマブキが咲きます。 松尾大社の四季の風景の中でも、ヤマブキは特に有名です。 でも、私は、これまでに松尾大社にヤマブキを見に行ったことがなかったので、梅宮大社の参拝後に松尾大社を訪れた次第です。 小川と一緒に見るヤマブキ 松尾大社は、阪急電車の松尾大社駅を出て西に少し歩いた辺りにあります。 駅から、大きな朱色の鳥居が見えるので迷うことはないでしょう。 その朱色の鳥居を過ぎ、さらにもうひとつ朱色の鳥居をくぐって楼門の前にやって来ました。 楼門の南側でヤマブキがたくさん咲いていましたが、そちらは後にして楼門をくぐります。 楼門の先には小川が流れており、その両岸に多くのヤマブキが植えられています。 ヤマブキが黄色い花をた
2018年の京都のソメイヨシノは、例年より6日早い3月22日に開花し、4月上旬に見ごろを終えました。 早かったですね、桜が終わるのは。 いつもなら、まだ遅咲きの桜が咲いている頃ですが、今年は遅咲きの桜もほとんどが終わり、これ以上はお花見を楽しめない状況となっています。 ということで、今回の記事では、2018年に私が訪れた京都の桜の名所を振り返ります。 2月25日 今年最初のお花見は2月25日でした。 この日は、毎年恒例のように訪れている淀水路の河津桜が咲き始めで、まだ見ごろには相当早い状況でしたね。 2月下旬に開花した淀水路の河津桜・2018年 3月11日 3月11日も、再び淀水路へ。 この日は、河津桜がほぼ見ごろに入っており、一足早いお花見を楽しもうとする観光客の方が多かったですね。 淀駅に植えられている河津桜には、メジロもたくさんやって来てました。 まだ寒い日でしたが、河津桜を見て春の
4月上旬。 京都市上京区の千本ゑんま堂に普賢象桜を見に行った後、雨宝院(うほういん)にお参りをしました。 雨宝院には、観音桜、歓喜桜、松月桜などの遅咲きの桜が植えられています。 例年だと、まだ見ごろには若干早いのですが、2018年は桜の開花が早かったことから、遅咲きの桜が見ごろに入っているだろうと思い、雨宝院を訪れました。 見ごろを終えつつある桜 雨宝院は、市バス停「今出川浄福寺」で下車して北に5分ほど歩いた辺りに建っています。 西側の山門の前に到着。 山門をくぐって境内に入り、奥に建つ大師堂にお参りです。 大師堂には、汗をかくほど辛いことでも助けてくれる「阿吽(あうん)あせかき弘法大師像」が祀られています。 辛抱して何かを成し遂げなければならない状況にある人がお参りをしておくと、良い結果が出そうですね。 また、本堂には弘法大師が嵯峨天皇の病気平癒を祈願して安置したと伝わる大聖歓喜天が祀ら
4月上旬に京都市上京区の千本釈迦堂の桜を見た後、千本ゑんま堂に参拝しました。 千本ゑんま堂は、境内に普賢象桜(ふげんぞうざくら)と呼ばれる遅咲きの八重桜が植えられています。 例年だと、普賢象桜が見ごろに入るのは4月中旬なのですが、2018年の京都はソメイヨシノの開花が早かったこともあり、遅咲きの桜も早めに見ごろを迎えています。 きっと千本ゑんま堂の普賢象桜も、例年より早く見ごろを迎えているだろうと思い、千本ゑんま堂に参拝した次第であります。 咲き誇る普賢象桜 千本ゑんま堂は、市バス停「乾隆校前」で下車してすぐの場所に建っています。 入り口では、八重桜がたくさんの花を咲かせていましたよ。 千本ゑんま堂は、光明山歓喜院引接寺(こうみょうざんかんぎいんいんじょうじ)が正式な寺名ですが、本尊として閻魔法王を祀っていることから、千本ゑんま堂の名で親しまれています。 ちなみに千本ゑんま堂の前の通りを千
4月10日。 京都市上京区の北野天満宮に参拝しました。 北野天満宮は、2月から3月にかけての梅が有名な神社で、その時期には多くの旅行者や観光客の方が訪れます。 でも、4月に入ると、参拝者の数は一気に減ります。 北野天満宮は、桜が有名ではないのが理由でしょうね。 しかし、北野天満宮にも桜は植えられており、特に北野桜は当宮でしか見ることができない珍種ですから、4月にこそお参りしておきたい神社なのです。 満開の北野桜 北野天満宮は、京福電車の北野白梅町駅から東に徒歩約5分の場所に建っています。 市バスだと「北野天満宮前」で下車してすぐです。 大きな鳥居の前にやって来ました。
4月上旬に京都市伏見区の城南宮に参拝しました。 この時期の城南宮では、境内を囲むように設けられた神苑で、たくさんの春の花を見ることができます。 城南宮は、割と大きな神社なのですが、春の行楽シーズンでも訪れる人が少な目です。 春の山 城南宮は、地下鉄または近鉄電車の竹田駅から南西に歩いて15分ほどの場所にあります。 境内に入ると、本殿が工事中でした。 随分前に参拝した時も工事をしていましたが、結構時間がかかっているようですね。 本殿にお参りを済ませた後は、境内の西側にある神苑の入り口へ向かいます。 そして、受付で拝観料600円を納め神苑に入ります。 神苑は、時計回りに進んでいきます。 最初は、春の山と呼ばれる庭を見るのですが、そこへ続く遊歩道わきには多くの椿が植えられています。 こちらは蝦夷錦(えぞにしき)という椿です。
4月上旬に京都市山科区の毘沙門堂に桜を見に行った後、近くの山科疎水を訪れました。 山科疎水は、琵琶湖から流れてくる琵琶湖疏水のことで、特に山科を流れている琵琶湖疏水を山科疎水ということがあります。 琵琶湖疎水沿いは、ソメイヨシノがたくさん植えられており、春には美しい桜並木を見ることができます。 もちろん、山科疎水にも多くの桜が植えられており、春は多くのお花見客でにぎわいます。 終わりが近づくソメイヨシノ 山科疎水の最寄り駅は、JRもしくは地下鉄の山科駅です。 駅を出て北に10分ほど歩けば、山科疎水に到着します。 毘沙門堂に行く途中にすでに山科疎水の桜をちらっと見ていたので、わかっていたのですが、すでに見ごろを終えていました。
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