「長期刑になる覚悟はできています」 東京拘置所の面会室で元農水次官・熊沢英昭被告(76)は、はっきりした口調でそう話したという。 ◆ ◆ ◆ 熊沢が「息子を刺し 殺した」とみずから110番したのは、今年6月1日午後のこと。自宅1階で事切れていたのは、長男の無職・英一郎氏(44)だった。 「長年、英一郎氏は母親の所有物件である豊島区目白の一軒家に住んでおり、仕事もせずに『ドラクエ』などのゲームをして引き籠もっていました。今年5月25日、練馬区内の実家に出戻ると、すぐに両親に暴力を振るうようになったといいます」(社会部記者) 同月26日、英一郎氏は「俺の人生は何なんだ」と叫びながら、熊沢に激しく暴行。熊沢は妻に「次にまた暴力を振るわれたら長男に危害を加える」と告げていたという。 「熊沢は長男の将来を憂え、身の回りの世話をしていた。それなのに家庭内暴力は収まらなかった。逮捕後、熊沢は『命の危険を