書評に関するjpon7のブックマーク (6)

  • 『「家族」難民』書評 行き着く先は年間20万余の孤立死|好書好日

    「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃 [著]山田昌弘 「パラサイト・シングル」「婚活」といった流行語を世に送り出し、家族問題を検証してきた筆者による新刊。今回のキーワードは、「難民」と穏やかではない。家族とは「自分を必要とし、大切にしてくれる存在」であり、それは経済的・心理的両面のケアをしてくれる人を意味すると筆者は述べる。それゆえ家族を持てない人や家族の支援が期待できない人の抱える困難は極めて大きい。もはや難民と呼んでいいレベル……というのは、決して誇張ではない。 これまで日社会は、家族を標準単位として、社会福祉等の制度を整備してきた。だが周知のように、現在「シングル(単身)」つまり配偶者のいない人が急増している。しかも、その多くが積極的に選択した結果というよりも、望んでも結婚できない人である点が問題だ。とりわけ男性は所得水準が家族関連行動に直結するため、低収入の場合は「結婚しにく

    『「家族」難民』書評 行き着く先は年間20万余の孤立死|好書好日
    jpon7
    jpon7 2014/04/16
  • 捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ

    『背信の科学者たち』、この刺激的なタイトルのが化学同人から出版されたのは四半世紀前。1988年のことである。かけだし研究者であったころにこのを読んだ。驚いた。捏造をはじめとする論文不正を中心に、科学者のダークな事件をあらいだし、その欺瞞から科学をとらえなおそうという試みである。最初におことわりしておくが、この、後に講談社ブルーバックスとして出版されているが、いまは絶版になっている。 科学というのは、基が正直ベース。性善説にのっとった営みである。こういったことと自分はまったく無縁だと思っていた。まさか、10年後に捏造事件に巻き込まれるとは夢にも思っていなかった。そして、今回のSTAP細胞騒動である。 STAP細胞について、直接は関係していない。しかし、主人公以外の登場人物は、論文調査委員会のメンバーも含めて、個人的に知っている人ばかりである。そして、専門領域が近いこともあってか、ある

    捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ
  • 知性の性差という地雷『なぜ理系に進む女性は少ないのか』【リンク追加】【2019.9追記】

    「女ってバカだなぁ」こう自問する瞬間がある。 もちろんこの問いそのものが間違っていることは分かっている。バカな男がいるように、バカな女がいるだけの話だし、そもそもわたしの母・嫁・娘だけで一般化することにムリがある。一番バカなのは、問うたわたし自身だ。男女のスレ違いを如実に表わしたコピペ「車のエンジンがかからないの…」の正解は、二行目で「それは大変!僕が送っていくよ」だ。オスカー・ワイルドの「女とは愛すべき存在であって、理解するためにあるものではない」を噛みしめながら、ヴィトゲンシュタインの「語り得ぬものについては沈黙しなければならない」を守るべし。 だが、あえて問うたのが書だ。 発端はハーバード大学学長ローレンス・サマーズの発言。数学と科学の最高レベルでの研究において、統計的に見ると、男性より女性が少ない適性を持つかもしれないと述べたのだ。これは「女性が科学・技術・工学・数学のキャリアに

    知性の性差という地雷『なぜ理系に進む女性は少ないのか』【リンク追加】【2019.9追記】
  • 『ビスマルク』 by 出口 治明 - HONZ

    明治維新の後、新しい国創りのモデルを求めて欧米諸国に歴訪した岩倉使節団が最も感銘を受けたのは、ドイツ帝国宰相ビスマルクとの会見だったと言われている。明治日のグランドデザイナー大久保利通や、その衣鉢を受け継いだ伊藤博文は、常に日のビスマルクたらんと心がけた。こうして、ビスマルクの領導したプロイセンが、明治日のモデルとなったのである。 書は、そのビスマルクの評伝である。ビスマルクについては、既に数多くの著作が書かれているが、著者スタインバーグは、ビスマルク人の膨大な著述はもとより、ビスマルクに関わった数多くの同時代人の日記や書簡を証人として出廷させ、この巨大で(身長は優に190cmを超え、体重も軽く120kgを超えていた)複雑な宰相の全貌を、浮かび上がらせようと試みた。 ところで、ビスマルクほど毀誉褒貶の激しい人物は、史上でも稀である。宰相就任後、わずか8年足らずでドイツの統一を成し

    『ビスマルク』 by 出口 治明 - HONZ
  • 『ケプラー予想』文庫版訳者あとがき by 青木薫 - HONZ

    稿は、2013年12月に文庫化された『ケプラー予想』の訳者あとがきです。2005年4月に刊行された単行『ケプラー予想』の訳者あとがきはこちらから。(※編集部) 書『ケプラー予想 四百年の難問が解けるまで』の単行のための翻訳に取り組んでいたときのこと、私はおもちゃ屋さんでビー玉を大人買いした。適当に見つくろった容器の中にビー玉を配置してみたり、おおざっぱに充填密度を計算してみたりするためだ。また、読者のみなさんの理解の助けになればと、原書にはない球の配置図を加えさせていただいたりもした。自分でビー玉をいじってみたことは、訳文を作る上でいろいろと役に立ったと思う。 しかし、恥ずかしながら告白すると、ビー玉をいくらいじってみても、ケプラー予想が正しいと実感することはできなかった。その理由はおそらく、ビー玉はただひたすらコロコロと転がるばかりで、何か安定的な構造を作るような気がしなかったか

    『ケプラー予想』文庫版訳者あとがき by 青木薫 - HONZ
  • 『神話論理〈1〉生のものと火を通したもの』レヴィ=ストロース(みすず書房)/『アスディワル武勲詩』(ちくま学芸文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →『生のものと火を通したもの』を購入 →『アスディワル武勲詩』を購入 レヴィ=ストロースの大著『神話論理』の第一巻である。視力が落ちないうちに読みきりたいと思い、手をつけることにした。 レヴィ=ストロースには『アスディワル武勲詩』という神話研究の傑作がある。わずか120頁の小著ながら、カナダ太平洋岸、バンクーバーのあたりからアラスカにかけて伝承されたツィムシアン族の神話群を水際立った手際で分析してみせ、新しい神話研究の方法論を世に問うた構造分析宣言とでもいうべきである。 『神話論理』四部作は『アスディワル武勲詩』の延長上で起稿されたが、最初の二巻が主に南アメリカ、後半の二巻が主に北アメリカと南北両アメリカ大陸を覆い、邦訳にして3000頁近くにおよんでいる。 規模がこれだけ違う以上、重点の置き方も違ってくる。 神話にはオリジナルがなく、すべて異文だという立場は同じであり、異文を生みだす神話

    『神話論理〈1〉生のものと火を通したもの』レヴィ=ストロース(みすず書房)/『アスディワル武勲詩』(ちくま学芸文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    jpon7
    jpon7 2014/01/02
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