著者:浅見 雅男出版社:文藝春秋装丁:文庫(494ページ)発売日:2014-06-10 ISBN-10:4167901293 ISBN-13:978-4167901295 奔放な「新世代」から描く昭和史一時代の歴史を描くのにマイナーな人物に焦点を合わせることで逆にその時代全体を浮かびあがらせるという方法がある。クラカウアーの『天国と地獄―ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』がその典型だが、この搦(から)め手的手法を使って敗戦処理内閣の首相・東久邇宮稔彦王を描いた本書は新しいタイプの昭和史を創り出したと言っていい。
![『不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史』(文藝春秋) - 著者:浅見 雅男 - 鹿島 茂による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/94e20ca27e1cc663398b7989114fca09a1d8e450/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fallreviews.jp%2Fapi%2Fimage%2Fcontain%2F1200x630%2Fhttps%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51xJ-R0iG7L.jpg)