オフロードバイクで自宅避難者をまわるバイク救援隊=宮城県石巻市雄勝町で2011年4月1日、土本匡孝撮影 東日本大震災による津波で役所のほとんどの車両が流され、電話も通じにくい宮城県石巻市の雄勝(おがつ)総合支所周辺で、オフロードバイクががれきの悪路を駆け回り、役所と避難者をつなぐ“ホットライン”になっている。全国約1500社のバイク販売店でつくる「全国オートバイ協同組合連合会」(東京)のバイク救援隊で、自宅避難中のお年寄りもきめ細かいサービスに喜んでいる。 同連合会は宮城県の要請を受け、石巻市と女川町に3月27日から全国の組合関係者延べ約40人をボランティアとして派遣している。支所周辺では20~40代の男性店長ら10人がバイクを駆って、ガソリン配給時間などが書かれた役所のチラシや医療品を自宅避難中の住民に届けている。 海岸に近い3階建ての支所は高さ20メートル超の津波で半壊し、急ごしらえの