生体認証の市場で、静脈認証の市場規模が急拡大している。 ソニーは、携帯電話などに搭載可能な小型化で参入狙う。 富士通は、動いている手のひらでも認識できる技術を開発した。 手のひらや指先の中にある静脈のパターンを、本人確認などに使う「静脈認証」の市場が拡大している。 調査会社のミック経済研究所によると、2007年3月期の国内市場規模は33億4400万円だったが、2009年3月期には約3倍の89億円に拡大している。認証装置など自動認識技術のメーカーで構成する業界団体、日本自動認識システム協会(JAISA)の予測では、2010年に120億円前後の市場規模に成長すると見込まれている。 静脈認証の市場が拡大し始めたのは2004年、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)がATMでの本人の確認に利用するようになってからだ。 静脈認証は、指紋や声、そして角膜と水晶体の間にある薄い膜の虹彩など、体の様々な情報