原子核同士を人工的に合体させて膨大なエネルギーを生み出す核融合発電に向け、フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉「ITER(イーター)」で、世界初の主要部品となる日本製の巨大な超電導コイルが30日に完成する。計画実現への大きな一歩で、量子科学技術研究開発機構と三菱重工業が15日、明らかにした。 イーター計画は日米欧などが国際協力で進めている巨大プロジェクト。総事業費は約2兆4400億円で、うち日本は約2900億円を負担。2025年にも実験炉の運転を開始し、約17万キロワットの発電量に相当する熱を取り出すことを目指している。 完成する超電導コイルは三菱重工が中心となって製造し、2月に船でフランスへ運ばれる。アルファベットの「D」に似た形で、高さ16・5メートル、横幅9メートル、厚さ1メートル、重さ310トン。全長7キロに及ぶ電線を巻き付け、周囲はステンレスで覆われている。 超電導コイルは、日
世界3位の経済大国でありながら、子供の7人に1人が一般的な生活水準より貧しい「相対的貧困」状態に陥っている日本。経済的な理由で教育や体験の機会が制限されることにより、子供たちは進学、就職など人生のさまざまな面で不利な状況に置かれてしまう傾向にある。国も対策に乗り出している一方、民間でも支援の輪が広がりつつある。(手塚崇仁) 「栄養ある食事を取り、規則正しい生活で心を安定させ、良い教育を受けて見識を豊かにし、自立した人間になってほしい」。川崎市多摩区で平成29年からNPO法人「川崎寺子屋食堂」を運営している竹岸章さん(72)は、こう話す。 大手予備校に長年勤務。退職後、新聞などで目にした子供の貧困問題についての記事をきっかけに、「少しでも手伝えたら…」と、子供に食事と学習の機会を無料で提供する同食堂を設立した。 温かい食事や団欒を提供する「子ども食堂」は通常、月に1~2度開催のところが多いが
遺影を前にする母親の智恵美さん。ぬいぐるみの「聖菜うさ」は同級生が学校行事などに連れて行く=さいたま市緑区(宮野佳幸撮影) 昨年暮れ、さいたま市で16歳の誕生日を2日後に控えた少女が、80歳の男が運転する車にはねられ死亡した。「ブレーキとアクセルを間違った」と男は供述。友人らは事故後、75歳以上の高齢者に運転免許証更新を毎年課すことなどを求める署名活動をインターネットで始めた。高齢者が加害者となる事故が相次ぐ中、母親は16日にさいたま地裁で開かれる男の論告求刑公判で、1年近くたっても癒えぬ悲しみと被告への怒りを訴える。(宮野佳幸) ◇ 昨年12月23日午後2時35分ごろ、さいたま市浦和区の市道で、渋滞待ちをしていた車に追突した乗用車が車道脇を歩いていた同市緑区の公立高1年、稲垣聖菜(せいな)さん=当時(15)=に衝突。聖菜さんは車と道路上のポールとの間に挟まれ、胸部大動脈が破裂し死亡した。
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